プレカット加工


今、なぜプレカットなのか?
「木の家」と大工職

■1998年現在、10年間で20万人もの大工職人が定年又は職を捨てる状況になってきており、あと10年後には絶望的な状況が私たちを待ち受けています。 私たちのこだわる「木の家」にしても、材料は自分たちで木拾いし、構造材の加工までは出来ますが、最終的には大工職にすべてを任せるほかないのです。
これまで化粧構造材の加工には膨大な時間と汗の結晶と忍耐が必要でした。40坪ぐらいの住宅ですと二人で約20日前後の時間を要します。実は半分以上が単なる肉体労働なのです。棟梁大工の本領は木の性質をよみとることです。ならば、後の加工は機械に任せるべきなのです。現在のプレカット加工機械は精度においても十分応えてくれます。
良い住宅を作るにためには、人の目と手を借りなければなりません。しかし機械にも優れたところがあってその両方が今必要とされています。プレカットは大工の仕事を奪うと誤った考えをもたれていますが、実はその逆なのです。古来より優れた技と新しい技術との融合により私たちの目指す「日本の新しい民家」は誕生するのです。そこを理解していただければプレカットは、今後の社会で大工職の力強い武器になるといえるのです。

新しい「木の家」のための新規格

■私たちは日本の木造軸組工法を、昔からの経験やカンだけに頼ることなく、確実に、安全に、品質確かで、さらに快適で美しい住宅として、住まい手に提案するために材の選択から乾燥度まで細かな規格を決め構造材の製作にあたっています。

原木としての杉材規格

■杉は化粧構造材として使用する場合、選木がかなり難しい材料なのですが、柱・梁材としての強度は十分あることが実証されています。樹齢としては、50年以上とし、40年生で心持ち材の120×270の材がとれたとしても、年輪構成の粗いものは使用しません。
具体的に、年輪幅7mm以下とし、曲げヤング係数は70tf/cm2を基準にできる材を理想としています。梁材の120×270を製材するには、末口で30cm以上の木が適しており、心材いわゆる赤味の多い部分(梁の3μ内外)を持つこととしています。

木材の乾燥度

■柱も梁も、製材後の乾燥を十分に行うことが肝心です。心持ち材の乾燥は、板材の乾燥とは区別して品質管理を行います。国産材の杉本来の色艶を残すためにも乾燥基準を20%前後の人工乾燥としています。

.プレカット加工規格

■化粧構造材は全自動プレカット加工機で短時間に高い精度で加工します。もちろん加工する前には、木のくせを見分け、数百本にいたる部材の「木くばり」をすることが大切です。
断面は、柱・梁共に仕上げ寸法で120mmとしています。製材寸法は梁で125mm、柱にいたっては乾燥後に2度挽きするために135mm角としています。




建物各部の加工例

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