月記5
2002年10月〜2003年2月

日記だと毎日書かにゃいかんような気がしたので月記にしてみました。
日付は入れてませんが上に行くほど新しくなります。
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2003年2月

 白鳥っちゅうか、後の東かがわ市「ほそかわ」。暖簾をくぐり、引き返すようなかたちで客席へ。テーブルと座敷が並列する一般店。なにげにメニューの張り紙から、なんも考えんと「スタミナぶっかけ」を注文。わぁ!納豆と山芋がてんこもり。ネバネバ系で来ましたか。このネバネバ系の場合、麺があんまりツルツルしてはいかんのである。素朴でいくらかゴツゴツしたタイプがよく合うのである。で、ここのうどんは・・・ちょうどええ。断面やや長方形の麺は意外に(この地域にしてはの意)どっしりしてコシもある。思い切りネバネバにまみれているのでわかりにくいが、出汁もよろしいんではないかと思う。国道から峠に向かう道筋だけに実はもっと怪しさを期待していたが、なんのなんの、きっちり正統派のお店でした。夏期にはかき氷各種あり。
 旧大内町「俵屋」 今度こそ怪しい店だぁ〜。とりあえず、椅子の種類がバラバラ。怪しい店の基本ですね。何インチか知らんけど、でっかいテレビが二台、それぞれ厨房と客席に向かって背中合わせ。薄暗い店内で異彩を放ってますな。麺については、何度もいうこのあたりによくある、噛みしめるうちになくなってしまう太くとも軽い麺。ま、怪しいけど怖い店ではなさそうです。
 牟礼町「福笑」。今月オープンしたばかりのセルフ店。写真取ってきました。こちらは外も内も明るく活気ある雰囲気で、若い女性客が目立ちました。今どきタイプのうどんですな。定番、半熟卵天あり。「かまあげ」「ざる」のほかに「つけめん」てのがあったけどなんだろ。R11号(ホームセンター)パルサンコーから入るとわかりやすい。
 高松市「ぎんが食堂」。偶然だが、こっちは香西のパルサンコーから入ったところ。自転車の荷台にちょこんと『営業中』の立て札が乗ってます。(いつ自転車乗るんだ?) 工場と住宅が混在する駅前のちいさな大衆食堂といったかんじ。テーブル4つくらいだったかな。厨房におばちゃんが2人。「かけ」180円を注文すると、暖めた麺を丼に入れて渡される。出汁は傍らの鍋の中。(電磁調理器やん・・・) プリプリと、口の中で存在感のある麺、あっさりとして、なおかつしっかりした出汁。うまいです。しみじみ美味いです。日常系うどんの典型。(駐車場はないです。ご注意!)
 丸亀市「おめん」。こちらは路地裏商店街の日常タイプ。いわゆる「ウナギの寝床」タイプの構えで、奥に向かってカウンターと2人がけの机が並んでいる。中には女将さん一人。タイガースが20世紀最後の優勝をする前からの創業というから20年近くになるようだが、新装かと思うくらいに清潔感にあふれております。個人経営のうどん屋さんの場合、店構えから、麺、出汁に至るまでトータルでご主人の人柄がにじみ出てくるのがうれしいですな。この店の場合も、細めで繊細で、几帳面なイメージの麺に、何か訴えるものがありました。出汁も美味いけど、関西系かな。


 坂出「さぬき大橋」(再) 別名「のどかな竹清」(笑) もう少し時間を遅らせて、天ぷらをどんどん揚げている頃に行けばいいのだが、開店時間が中途半端に早い関係でいつも一番に行ってしまう。なにげに外せない店なのだが。
 高松「ラフォーレなみき」 東町店の方です。2年くらい前だろうか、かけ200円>100円に値下げ断行! 店名も「なみき」から「ラフォーレなみき」に大へんし〜ん! って、それ以外はあんまり変わっていないようですが。ぶっかけ200円をチョイス。鰹、天かす、ショウガ、ネギ、ごまのトッピング。朝イチですでに作り置きではあったが、かすかに甘みを感じる味わい細麺。カウンターには小皿に盛られたおかず類いろいろ。定食派によろしいかと。壁にはコイン・切手・旧紙幣のコレクションが額に入ったやつ。最近見かけないと思っていたら、こんなところにあったんだ(^^ゞカレーうどんのカレーはかけ放題らしいが、「萬城屋」の肉うどんの肉と違って、たくさんかけてどうなるってもんでもないよなあ。 で、なぜにラフォーレ?  #「全店制覇2」で南町店の開業が昭和60年になってますが間違いでは?(まあ過去の本なんでどーでもいいですが)
 高松「五番丁」。高松市民会館の地下食堂。食券制。店内を見渡して察するに、関西の某大手私鉄系にして地元香川のバス会社関係がらみか。ん〜、なんか冷凍麺をもどしてしばらく置いたような食感の麺。出汁はふつ〜。まあこういう場だから、そこそこ感重視の方が入りやすくて正解かも。
 高松「花乃屋」 入り口のレジで受け取ると半地下と中2階に客席が分かれる珍しい構造。ここも最近になって小180円>100円にプライスダウン。近くの「はなまる」に影響されたかなあ。ついでに「日本そば」「和風ラーメン」までも100円。たぶん同じうどん出汁で麺が違うだけなんじゃろと思われるが、いちおう「ラーメン」で100円は全国屈指の安さであるまいか? 商店街の中で家賃も高いでしょうに、うどんデフレもあんまり行き過ぎんように願いますよマジで。
 高松「多喜家」。店頭に『饂飩』と書かれた大きなタペストリー。ちょっと目には裏通りの穴場系郷土料理の店に見えなくもないが、中に入るとカウンターが奥に延びた渋めのうどん屋(あたりまえか)さん。一般店。場所柄、サラリーマンの昼食どころなのだがセルフほどの慌ただしさはない。やはり高松風というか、すらっとしたいい感じの麺。「かけ」では若干インパクトが弱いかなと思いつつ周りを見ると、「しょうゆ」「とじうどん」の注文が多い。なるほど、常連さんはいいとこ突いてらっしゃる。入り口すぐに天ぷら類があって、見落としやすいのでご注意。
 「三真」。善通寺に怪しい店あり、との情報で急行。どひゃぁああ! 化粧品&コスメティックサロンの店が半分うどん屋に...。間に仕切はなく、ガラス棚で分けられるのみ。自家製細麺で、その都度茹でてました。若干堅めのこりでしたが、作り置きよりまし。 出汁もすっきり。面白いんじゃないですか? で、 店内には(おでん鍋以外に)火の気はなく、注文受けるたびに奥へ入って作ってくるんですが、 その出入りするドアの上に大きく「TOILET」と書かれているのがなんとも・・・(^^ゞ  「かやく」260円。おでん80円。 この通りには「ベビー用品系」もあるし、 近所の喫茶「ディアー京町店」は写真やさんだし、いったいどうなっとるんだ?
 観音寺「桃山亭国道店」。まんま国道沿いの派手な店。この日7軒目、意外に調子いいんで、〆に「カレーうどん」+白身魚フライをチョイス。カレーうどんはルーをそのままかけたタイプ。軽めのカツカレーみたいな感じで好きなんですわ、この組み合わせ。「はなまる」でもよくやります(こっちは卵入りで) 前に観音寺店でメチャ堅いぶっかけいただいたことがあったが、温系はほどほど。メニュー・オプションともに揃って標準的な郊外型新興セルフでした。


 満濃「兼平屋」が新しくなったということで行ってみました。場所が移動してもメイン道路から少し入りくんでいいぞ、なかなか(笑) 駐車場が広く止めやすくなり、店も綺麗になったが、なにげに田舎の製麺所付属セルフ店の空気を漂わせている。どう見ても住宅の一部な豪華広間も渋くていいです。かけ180円でいただくと、以前よりしっかりした麺。田舎っぽいやや色の濃い出汁は健在。季節の野菜天50円もそのまま。ウォータークーラーの中はかつてTV番「voice21」で注目を浴びた『荒神の名水』。十年前のそこかしこに隠れ家的穴場店があった時代、あのころのちょっとした感動がよみがえってきますね。あと、この店のおすすめが釜三昧「釜揚げ」「しょうゆ(温)」「ぶっかけ(温)」が一度に楽しめて満足度大(^_^)
 「せせらぎ」丸亀市は土器川ぞいに昨年完成した「クリーンセンター丸亀(資源ゴミ中間処理施設)」なる建物の二階。どうみてもこの施設の社員食堂みたいな雰囲気だけど、外向けに看板出してるし「全店制覇」にも載ってるんで、意を決しスリッパに履き替え(あ、土足厳禁なんす)突入。べつに受付で止められるなんてことはありませんでした。で、中に入ってみるとほぼ満員、皆同じ系統の作業服を着ている(やっぱ、社食や・・・)。うどんと定食中心のセルフ。うどん単品を注文すると(この状況だとたいていの客は定食かうどんの大なんだろうな、なんとなく恥ずかしいこの瞬間)茹で上がりまで少々お待ち下さい・・・とのこと。なるほど、厨房の真ん中で茹でてらっしゃる。さすがは讃岐であります。想像以上にしっかりした太めストロング麺。出汁はクセなく中間タイプか。あらためて周りを見渡すと土器川河川敷から飯野山に至る大パノラマ。一人部外者な空気に耐えられれば、なかなか豪勢な雰囲気であります。というか、実質社食じゃもったいないぞ!
 池の近くの某店。暗くてどよ〜んとして、変にごちゃごちゃしている、そのごちゃごちゃ度がパラダイス的ではなく無気力的。お土産うどんの箱が色あせていたりしてるし。うどんもなんか変なにおいがして、ちょっと名前出せない。
 丸亀「つるや食堂」。いわゆる大衆食堂的うどんやさん。創業50年になる老舗らしいが、なんの気取りもなく自然な感じ、まるでその土地の空気のようなさりげなさ。いいですね〜なかなか。製麺所系有名うどん店のようなインパクトはないが、堅くもなく柔らかくもなく「食べやすい」麺。あっさり出汁。昔食べたうどんって、みんなこんなだった記憶があるのは郷愁か。こういう店はかなりの確率で中華そばも美味いはず。また行こうっと。
 綾歌「川八」。「川福」と「将八」を足したような名前だと思ったら、「八」の方は合ってたみたい(お弟子さん)。カウンターの上に、店のスタッフや常連さん名義の「おすすめうどん」が表示されている。で、いちばんのウリが鯛ちくわのまるまる一本の天ぷらだそうで。鯛ちくわって、普通のよりふわふわな感触になるんだよね。個人的には半分ひからびたような堅めのちくわがジャンクでチープで結構好きなんですけど、これはこれでゴージャス、しかも熱々。とりあえず「かけちく」をたのんだが、「八系」だけに冷たい方がよかったかなとも思う。何となくふっくらした麺。量多め。


 小縣家空港店。「全店制覇」によると9:30開店となっている。で、以前9時36分頃に行ったら『あ〜、まだです』とのこと。どないなっとんじゃい! と思いつつ再チャレンジ。時刻は10時01分。・・・店は開いていた。さらに先客もいた。(^_^) 民芸調で、それでいてあんまりくどくない内装。ええかんじです。あっちゃこっちゃに「晴明うどん400円」と書いてある。この近くに「冠纓神社」というのがあって、かの陰陽師・阿部晴明ゆかりの神社なんだそうで、そのへんのあやかりもんな訳ですな。久しぶりに元祖しょうゆうどん頂く予定だったが急遽変更、晴明さんを注文。運ばれてきたのは、もちもち麺に豆腐のあんかけがかかったあつあつうどん。薄味出汁にかすかにショウガ風味。ネギを加えて風邪に効きそう。あー、あったまった、汗かいた。で、なぜに晴明? 精進なら仏教だよな・・・。
 香南町「矢坪」。かつて「謎のカブト虫うどん」の異名をとった店だが、行ってみるとさほど怪しいわけではない。怪しいと言えば、駐車場と田圃との境に『この付近に人家等あります。狩猟には充分注意せよ云々』の立て札あり。この付近って、店のまん前やんか(^_^) 注意不足のやつがいたら銃弾が飛んでくるのか? で、うどんは柔らかめ、やや扁平エッジなしの田舎風テイスト。大エビ二本入り天ぷらうどん500円がうまそーだったな。カウンターのみ。店の片隅に暖め用レンジがあるけど、棚にはおにぎりと稲荷のみ? 帰り際にふと見ると、『営業中』の表示より『玉売り』の方が大きかった。やっぱ、かすかに怪しい・・・。
 香川町「めん安」。塩江街道は新空港通りの裏道化してしまった感がありますが、こういう道こそさりげない名店が多かったりしまして。そういった予感がムラムラと湧くさりげない外観、こぢんまりとして、適度な清潔感のセルフ店。おすすめのぶっかけをいただく。やや細めのしなやか麺に天かす、ネギ、大根、そしてレモン。バランスのいい出汁です。いつも言う新規店のおすすめによくある「だれがやってもそこそこ食えるぶっかけ」からひとつ図抜けた心地よさは、このさりげないバランス感にあるのかもしれません。220円。好感度高し、です。
 栗林公園前「季」。公園付近のお土産物屋付属団体さんいらっしゃ〜い的うどん店群のすぐ北の角に新規オープンの店。カウンターのみ。セルフなのに話し好きの奥さん。場所柄に似合わず地元っぽいジーちゃんバーちゃんが目立つのはそのせいか(笑)。かけに卵天、かき揚げをチョイス。卵天は出汁に漬け込んであるようで、しっかり味付き。黄身が流れるタイプで、ぶっかけにいいかも。(白い御飯にもっといいかも(^^ゞ) かき揚げはプリプリ小海老と芋がはいって甘い。でかい。ハシゴで食べるにはきついほどのボリューム。(フツーに食べる分にはいいんですが) 麺はやや太めふっくらした食感、ちょっと珍しいかな。削り節かなんかがほんのり香る白出汁系(後で聞いた話ではトビウオとのこと。ご主人長崎出身だそうで)。古典的讃岐うどんから微妙にぶれたこのうどん、このままの方向性で認知されれば面白いかも。
 「かな泉屋島店」かな泉って県内いたるところにありそうだが、意外にそうでもないようなあるような。現在7店舗かな。紺屋町をひとつに勘定すると。で、現存する店舗ではここがいちばん古いんだっけか。観光地に向かう国道筋のドライブインみたいなうどん店。わたしらにとっては、いちばん古典的な店のイメージですな。その対局としての連絡船うどん、郷愁だなんだのエッセンスはあったものの、「きちんとした店でない店で堂々と食べる解放感」がこのあたりですでに芽生えていたのではないかと。その解放感がピークに達しようとする今、やはり貴重なカタキ役なんでしょうか・・・なんてことをつらつら思いつつかけうどんを頂く。何とも標準・・・。
 「川福駅前店」今度は老舗の最新店。大御所系三軒目だな。駅前といっても駅の位置が微妙にぐるぐる変わるのでいまいちピンとこない。一階はカウンター、二階はテーブルの展望席。まだ新しく、綺麗。コンパクトな造り。ここはやっぱりザル。500円・・。元祖だか宗家だかなので、薬味はワサビです(^^ゞ  場所柄、観光客が最初に立ち寄る店となることも多いだろうが、自分なら出発ちょっと前にここに入り、穴子天とビールで粘ることしばし、締めにザルうどんひっかけて帰りの電車に乗るちゅうのもオツではないかと思うのであります。


2003年1月

 朝8時、とある長時間営業店に入る。朝食タイムのはずなのだが、いすが半分上げてあってしかも掃除中。いごこち悪ぅ〜。もっと空いた時間帯にやってくれませんかね。え? 深夜早朝は時給が高い?  後から来たおっちゃんは、天ぷらの少ないのに文句言ってる。ありゃま、うどんでなく、おにぎりと天ぷらとおでんで和定食セット組んで食べてる。朝飯にうどんは讃岐の文化とちゃうのやろか・・・。


 「根っこ・木太店」。なんによらず、朝7時からの営業がうれしい。讃岐の人々は朝食にうどんを食べるのを厭わないと思うが、一部の大手チェーン以外で早朝店は少ない。仕込みの手間考えるとそりゃそうなんですがね。まだ創業して4.5年だと思うが、すでに地域にとけ込んだいい枯れ方をしています。温玉ぶっかけを前面に出す店としては嚆矢ではないかな。・・でもやっぱり「かけ180円」をいただく。程良いコシ、緩やかなウェーブの麺。わずかに鰹の効いたイリコだし。落ち着きがあります。
 「はなまる・田町店」。ここも早朝店。あとは、まあ、ほかの「はなまる」と変わったとこなし。
「いしうす庵・屋島店」。今日はなんだか、○○店、ちゅうのが多いな。「さぬき麺業」系のチェーンで、本業はどっちかというと蕎麦の方みたい。店頭の電動石臼でそば粉を挽いております。うどんの方は夢2000を使ったのがウリなんですが、まあ「さぬき麺業松並店」あたりと変わったとこなし。かなり鰹、節系の出汁。
 「むさし」高松・屋島。史上初?のレンタルビデオ系うどん(^_^)。なにせ、隣のレンタルビデオ屋さんに入るには,いったんこのうどん屋に入らねばならないのだ。しかも店内にはでかいプラズマテレビ。ふー。某組織の2期生らしく、同窓生寄贈の時計が飾られています。味の方も「あの」タイプ。落ちつくにしたがって個性が出ることを期待しましょう。生ビールのサーバーにえらく詳しく注ぎ方が書かれてあると思ったら、ビールもセルフなんですね。
 香川町「ふじよし」。ついこないだオープンの店。近所の工場(?)の12時のサイレンにびっくり。 「大」の丼のでかさに感銘。 出汁は削り節風味 。セルフの店だけど、もとは寿司屋だったらしく、変にあらたまった座敷があるのが楽しい。


 昨年の始まりは、初もうでの途中に寄った満濃・長田。(あの騒動の直前でした) 今年の始まりも「長田in香の香」。もはや定番でしょうか。味も席確保も確実だからねー。
 日を改めて新規開拓一号は味庄丸の内店。セルフ。駅前の「味庄」とどういう関係なんざんしょ。価格設定が同じみたいなんで、のれん分けでしょうか。グニュグニュ系のおもしろい食感。出汁がややキツいように感じたけど、自由に取れるんで調子に乗ってたっぷりめに載せた天かすが溶け出すとけっこーええぐあいに調和してきました。駅前店と同じように早朝からやってくれるとうれしいが、そうもいかんわな〜。
 さぬき市(旧寒川町)の「花林亭」。メガマートを核とした寒川ショッピングセンターの片隅。それほど広くはないが、明るく威勢のいい声が響き、活気がある。ぐるり見渡すと、こりゃまた、セットメニューが多い。ちらし寿司、おにぎり、稲荷、牛丼、鰻押し寿司、カツカレー等の御飯系メニューとうどんとの組み合わせでA定とかB定とか、とにかくいっぱいある。しかもカレーは甘口・中辛の2本立て。場所柄、なんでもありファミレス的な役割なのだろう。かやくうどんをいただく。アゲ、卵焼き、ワカメ、蒲鉾、鰹節入り。あっさりしつつ、適度なコクの出汁。麺はやや太め、綺麗な麺線で食感もいいのだが、やはりこっち方面の特色か、なんか軽いです。うどんを定食の一要素ととらえるなら、悪くないですけどね。
 さぬき市(旧大川町)「桜や」。道の駅・みろくの里の中の店。たしか最近までかな泉が入ってました。で、ためしに「全店制覇2002(かな泉)」&「同2003(桜や)」両方開いてみると、あらら、番地とか、駐車場台数とか、微妙に違ってたりしてなんなんだろ(^_^)。なかなかに綺麗で、和風レストランぽい感じ。真ん中には「全店制覇」に表示されてないおでん鍋(があったはず)。釜揚げたらいうどんをいただく。380円。さぬきの一般店としてはフツーな価格だが、この店構えでは、なんとなく罪悪感すら覚える。まあ、メニューの多くは丼ものとのセットだったりするんですが。(お、釜玉もあるがな)しばらくして出てきたのは、やや太めでエッジのぴしっと立った見事な麺。こら、このあたりでは出色です。甘めの出汁に薬味のショウガがてんこ盛り。(ふつー、こんなには要りませんって) 怪しい系の店に全く免疫のない方、接待系お食事にはなかなかよろしいかと。あと、湯飲みと急須が出てくるのはいいが、最初の一杯くらい、注いでくれんかのう。
 高松市「いろり家」。インテリジェントパークの図書館からちょっと入ったところ。手打ちうどん『讃岐ねんご料理』だそうな。「ねんご」というのはこっちの方言で自慢とかうんちくとか言った意味。古い民家を改造した店舗で、中には古家具、そしていろり。「手打ち打ち込みうどん」600円を注文。メニューを見ると普通のうどんが350円、丼もの400円?と、雰囲気の割には高くない。(きょうはこんなのばっかし・・・)あらかじめ出来上がるまでに時間がかかると言われて、軽いジャズの流れる中、待つこと30分。うどん屋の店内で、こんなにゆったりしたのは初めてだな(店外ではよくあるが(^_^))。ちゃっちゃと食べられるセルフうどんもいいけど、たまにはこんなのんびり系もいいな。具として入っていた名古屋コーチンが美味しかった(もうちょっと量欲しかったけど・・)。
 高松「和奏」。太田駅の東、マルヨシ前。昨年末開店のため「全店制覇」未掲載店。コンビニ跡地とは聞いていたけど、かたち的にはまんまです(笑)。でもって、カラフルに5色タイルの模様。うどん屋としては斬新。中は最近流行のはなまる型セルフ。しかも小100円。白っぽい出汁に普通っぽい麺。可もなく不可もなく。いや、むしろ100円セルフはこれでいいんだと思います。客に肩肘張らせたらおしまいですから、この手の店は。あと、お盆が滑りやすいので要注意ですね。


2002年12月

 「さぬき麺業・松並店」第一回の「うどん88カ所」にも選ばれたファミレスタイプの大型うどん店。全店制覇本では営業時間8時〜となっているが、以前8時過ぎに行ったところ、「お土産うどんならいいけど、食べるのはまだです」とのこと。しょーもないリベンジですが今度は9時過ぎに入店。ガラス窓を大きくとって明るい店内。標準的な麺に複合系の出汁。このチェーンではやはり、兵庫町セルフが一番好きだな。
 「はなまる今里店」今や全国で話題騒然となった「はなまる」。ネット上でも「はなまるって、どうよ?」って質問が飛び交ったておりました。早い話、100円の「かけ小」は値段相応。オリジナルメニューと細かなマニュアルはやはり企業力のなせる技かな。個人的にはカレーかま玉にフライのっけたのが好きですね。まあ、この日は100円の分ですが(^^ゞ 
 丸亀「夢うどん」例の讃岐うどん科何番目かの刺客。結構わかりにくい場所。浜街道から丸亀競艇場と反対に向かう、と聞いてたのだが、途中でぐいっと左折しないと旧R11号方面に出てしまうのであった。プレハブっぽい造りで、駐車場は3台程度。ただ、前の道が川に面していて路註しても影響なさそうなのでまあええか、でした。この系譜には意外に珍しい自分で湯がく完全セルフ店。やや細めのもちもち麺で食べやすい。出汁はやはり複合系か。
 結果的にではあるが今年最後になったのは「白川」。ありゃ、いつの間にか座敷ができてます。その奥にはトロフィーが何本か。アレ関係のですな(^_^)。いつもながらのしみじみ古典系。ウォータークーラーとコップの関係がいとおかし。F原屋の天かす、ええなあ。これって、意外に入手難らしいですよ。


 一軒目フツーなチェーン店に入ってフツーな印象。可もなく不可もなく。もう一軒別なチェーン系の店に行くも、おばちゃんなかなか気づいてくれず気分わるー。続いて行った(値段が)高級店ではセットメニューがウリのようだけど、こっちはハシゴの途中、「かけ」をたのむと「かけだけ?」「そう」「お〜い、かけだけ一丁!」ん〜、そんなに大きな声で強調しなくとも・・・。でもって、次の店ではうどん専門店なのに周りの客ほとんど日替わりランチメニューの「あんかけ焼きそば」食べてる。うどんを一口食べてその理由がわかった・・・(T^T)。まあ、こんな日もあるってことで「三徳」で口直し。安定してうまいです。一般セルフでは高松一かも知れんね。


2002年11月

 さぬき市長尾「おかだ」。讃岐新道沿いのアットホームな雰囲気の一般店。ごくフツーなうどんかと思いきや、細め/ねじれ/もちもち/グニュグニュ麺に薄味の出汁。なかなかおもしろいタイプである。天かす、赤板、ナルトが乗った「かやくうどん」150円は、一般店としてはかなり安いです。
 同「田村屋」。前の道路が工事中で往生する。 どっちかというと中華そばの方が有名かも知れない。ホワイトボードに書かれた「焼き豚ラーメン・焼き豚なし200円」に、密かに肩をふるわせる。丼に玉を入れて渡すタイプのセルフ。丸太を輪切りのいす。かけ140円。エッジのとれた麺。まずまず。寿司等のオプション豊富。
 さらに同「一番」。のどかな田園地帯を走る長尾街道になぜかぽつんと建つ、ショーパブだかカラオケスタジオだかの入ったビルの一階、セルフ店。元々二つの店舗をつなぎ合わせたのか、中間にカウンターやら段差のある不自然な造りで、結構広い。注文は目立たない奥へ。自然薯を練り混んだうどんがウリなようで(ソバだったらよくありますが)、そのせいか、妙につるつるした滑り込むような食感である。かけ小で200g、かなり多い。これで150円。ちくわ天50円をのっけて200円。量を考えるとここもリーズナブルではある。で、「大王定食」ってなんだろ? 
 三木町「ぴっぴ屋」寺の前店となっているが、ほかは知らない。なんやら筆文字でいっぱい書いてあって、うどん屋にしては若干派手な入り口である。こういう店はぶっかけがおすすめメニューなんだろな、と思ったらズバリであった。ぶっかけ小380円。ガラスの器にうどん、トッピングは錦糸卵、細く切ったアゲ(味付き)、大根おろし、海苔、ネギ、ごま。出汁はザル用の猪口に入ってくる。東の方にしては比較的ぎっちり詰まった感じの中細麺。糸状の具が麺にたっぷりからまり、麺自体の味は見えにくいが、一回の食事としては、これもありでしょう。
 市内に戻って「千ちゃん」。表通りから一本入ったところでひっそりと佇んでおりましたセルフ店。全店制覇2003年版に新たに掲載された82軒のうち、ここだけ知らんかった・・・って、夢2000のスタンプラリーに参加してるやんか。このとき店名を一度は目にしてるはずなのにど忘れ。失礼しました。そんでもって、2時過ぎだったか時間も時間で店内ややひっそりしてて、あんまり期待しないで入ったら、うまいがな、これが。スタンプラリー期間中だったんで、夢2000なんでしょうかね。それにしちゃ、作り置きなのにいきいきしてたなあ。いい感じの堅コシです。出汁も120円なら納得です。意外な穴場と申し上げておきましょう。
 なんか今日は安い店が多かったなあ・・・。


 高松西インター北の「てら屋」。国分寺とおなじ店でしょう。高速道路工事の関係で広くなってリニューアルオープンしております。一般的セルフ店。やや太めの麺にあっさり出汁。シャープさに欠けるものの、郊外セルフに近いゆったりのびのび感のあるうどん。なにげに近所にあると通ってしまうタイプ。国分寺店同様、ちらし寿司の具が細かい。
 田村神社近く「元」。独特の書体の看板が目に付く店である。おろしぶっかけ430円をいただく。大根おろしのほかショウガ、細ネギ、海苔がトッピング。つけ出汁が添えられてでてくる。やや細め不揃い麺。ぶっかけだからかも知れんが、凝縮された口当たりで悪くはない。昼過ぎからは次第に居酒屋風に変わっていくのだろうか、「にごり酒」メニューは、うどん屋では珍しい。全体的に「我が道を行く」タイプだな。
 「Doやまびこ」。週に2日、木金の昼どきのみ営業の幻の店。それというのも、小規模作業所っていうんでしょうか、心身にハンデを持っている若い子たちが運営している店ですな。ガラス張りでおしゃれっぽい店内はバリアフリー。一歩中にはいると長机の後ろで7〜8人のメンバーが一斉に挨拶してくれる。なんか学園祭のノリではある。かけ200円。おー、めっちゃ太い麺。市内では珍しい角材系です。って、あくまで手打ちにこだわるので、日によって違うそうなんですが...。しかしまあ、うどんを運ぶのもお釣りを計算するのも、彼らなりに一生懸命。ここの<趣旨と目的>に書かれてますけど、一生懸命「役割」を果たしてる人たちって、輝いてますね。健常だからとか、ハンデがあるからとか関係なく。勘定を済ますと、またみんなで「ありがとうございました」の合唱。心洗われる思いで店を後にすることができました。こちらこそ、ありがとさんです。
 さらに田村神社近くの「末広」。近くというより、神社のうどんコーナーにときおりここの麺が入ってますね。ちなみに「全店制覇」では地図に点だけ。サッシの扉が何枚も並んでいて、どっから入っていいもんやら・・・。『営業中』の札がかかり『入り口』と書いてある戸がガラッと開いたのでのぞき込むと、あらま、こっちは製麺のほう。正解はのれんの掛かっているほうなのだが、後の情報によると以前は製麺の方にものれんが掛かっていたようで、ややこしい。まあ、やや怪しめのフツーのうどん屋さん。日曜日なら神社の方が安いわな。かけ200円? しっぽく(うどん・そば)300円。
 坂出「田舎っぺ」。ちょっと古びた居酒屋型田舎食堂といった感じ。カウンターの中におばちゃん二人。客席には昼時からごきげんさんなご一行もいらっしゃる。黒板には「今日のお刺身」メニューなんかがあったりする。こういうところでまともなうどんが食えるんかいな、いやそれ以前にうどんやってるんかいな、と、やや不安になる。ところがしかし、うどんは出てきた。ねじれよじれ不揃いの、いかにもおばちゃんの手打ち手切りやで〜、みたいな麺。しかもグミ系粘り腰。けっこーイケてます。不意打ちだったな、これは。後の情報によると、ここの「うどん定食」はかなり美味いらしい。また行ってみよっと。表のテントに「森の翠」の名があるのもかなりレアですな。
坂出市「遊どん」R438沿いにあった「小山」が新築移転。行こう行こうと思いつつ結局行けなかった「小山」でした(;。;) で、今度の新店舗はなかなかきれいな内装で、プチ「明水亭」といったところ。焼き鳥ほか居酒屋メニュー多数あり。日が暮れるとともにシフトしていくんでしょう。うどんは、かけ230〜肉470円までの標準的メニュー。丼とのセットで580円〜。一般店でこの店舗でおしぼり付きでこの値段はまずまず。でもって、麺が美味い。新規店によく見かける昨日今日打ち始めた麺じゃない、枯れた安定感がある。さすが老舗「小山」。三代七十年はダテじゃないんだろなあ。
丸亀市「ふじ」。飯野山の麓、丸亀側登山口の南方面。えらいまたわかりにくいとこに店出したもんだ。県外人が通りかかる方が珍しいわい(笑)。「全店制覇2003」には載ってません。一般的セルフ店。営業は10〜15時(日祝は16時まで)かけ220円です。閉店間際だったし、この日7軒目だったし、味の方はまたいずれ。そつのない、中の上を狙ったタイプだとは思いますが。


 休日の琴平へ。「あいめん屋」。琴平観光エリアでは珍しいセルフ店。入り口すぐの厨房で注文し、いったん席に着く。うどんが出来上がって呼ばれたら取りに行き代金を払う変則システム。その段取りについては奥の客席側の壁に貼られてはいるんだが、そこまで入り込んでからでは遅いような気がしないでもない。意外といっては失礼だが、しっかりしたうまい麺である。出汁はまあ、並でしょうか。このあたりで250円なら安い方ですね。店内のテレビではNHKの「のど自慢」をやってまして(個人的にはこの番組嫌い。何好きこのんで赤の他人の自慢を見にゃならんのだ)で、出場者のオランダ人柔道家がインタビュー受けてまして、日本語が若干つたなくて会話がとんちんかんになったその時、厨房から大将出てきて「なにゆーとんか、なんちゃわからんのー。がはははははは」で去っていく。わざわざ出てきてまでテレビに突っ込み入れるおっちゃん、観音寺「今屋」に続いてお二人目。実はこの愉快な大将、「そば・うどん手打ち道場」というMOOKにも登場する達人でもあるのです。
 「てんてこ舞」。うどん体験教室で知られた「中野うどん学校」が金比羅さん参道(うどん学校のとなり)にオープンした店。テーブル席もあるが、一人だったので厨房に沿ったカウンターに座る。扉はなく、背中のすぐ後ろは参道。「温玉かけ」350円。普通のかけで250円だから、観光地価格としてはまずまず(ただし税別)。太めねじれの柔らか麺。全国から訪れるこんぴら参詣客のばーちゃんたちにはこういううどんの方が向いているかもしれないな。
 「狸屋」。HC社の「讃岐うどん珠玉の109品大図鑑」に「知らない町に一人で働いて一日一回だけ食べられるとしたら、その空腹と寂しさを癒してくれるうどん」という仮定で選ばれたのが、この店の「金比羅饂飩」。やや濃いめの出汁を張ったかけうどんの上に載っているのが、椎茸、ワカメ、山菜、アゲ、蒲鉾、ネギ、そして牛肉。何でもあり状態です。まあ、なんだな、「非日常うどん」ってことですか。考えて見りゃ、フツーは一杯きりしか食べんもんね。このくらい豪華にしなきゃものたりんでしょう。これで850円。このくらい出さなきゃこれまたものたりんかな。ふひ〜。
 参道で「たこ判」の屋台発見。「たこ判」ってのは仁尾町の「たこ判・こまえ」が有名ですが、よーするに大判焼き(今川焼き)の型で焼いた具だくさんのたこ焼きみたいなお好み焼きみたいなんです。具にバリエーションがいろいろありまして、ネギ焼きとかハンバーグ焼きとか・・・で、お約束。「うどん判」てのまでございました(^_^)。


 朝イチは坂出「金山奉行」。まあ、思い切り観光うどん店なんですが。奥の窓際席からは瀬戸大橋が一望。すぐ後に入ってきたバスの団体は専用室へ、運転手とガイドさんだけこちらの一般席で定食食べてます。なんか自分も裏方になったみたい。かの「長寿うどん」(金箔入り)たのもうかと思ったけど、やっぱ怖くて「天ぷらうどん」550円に。麺、出汁ともにまずまずなんだが、なんか讃岐っぽくない観光仕様。まあ、しゃーないか。ただし、大きなエビ天が3匹、どんぶりいっぱいに乗っかっているのには感激でした。
 庵治町「かじお」。庵治の漁港近くで昼間うどん・すしの店、夕方からカラオケスナックとなる(「全店制覇2003」には営業時間11〜20:30となってますが、うどんは13:30頃に終わるそうです)で、その終わり頃に行ったらもうお店側の昼食タイム(ちゅうか、第一次酒盛りちゅうか)でして、「残りもんだけど・・」と言って巻きずしをくださいました。こちとらハシゴの最中で、ご飯ものはあんまりとらないんだけど、御厚意はありがたいもんです。キップの良さそうな女将さん中心のアットホームな地域密着店でした。
 志度「雲海」。どこかのHPで「美人姉妹の店」と紹介されてたな。民芸調の店舗の「うどんの正」(って、どーゆー意味だ?)と書かれたのれんをくぐるとオープンな厨房・・・あー、女性ばかりで誰と誰が姉妹かわからん (^^ゞ  あんまり厨房ばっかし眺めてられんしな。資料によると阪神が最近に優勝したのより前の開業にもかかわらず、ちっとも古びたとこなく清潔感あふれているのはさすが。やや太めのストレート麺。食感的にはやや軽い感じがする。定食類もあるので、ファミリーレストラン感覚で利用するタイプ。
 国分寺「飛ざる」再訪。大将、こないだ昼過ぎに寄ったら店開けたまま厨房で爆睡しとったなー(^_^) で、「温泉卵ぶっかけ」。何度も書くけど、ある程度以上の麺が出せればたいてい美味しく食べられるメニューではあるんですがね。で、以前にはあえて「かけ」いただいたんですが。今回は看板メニューを。ん〜、うまい。でもちょっと麺が堅すぎるかも。作り置きなのになあ。
 最後に中讃の某大衆食堂型うどん店。あ〜、これは・・・。ちょっと麺がくたびれてる。作り置きだからかなあ。


 本日のトピック、善通寺「白川」。尽誠のグラウンド近くのあぜ道上に出現した怪しい店。こちら参照。内装、これがまた凄い!テーブル一台に椅子7つのみ。お茶のポットには「お茶」と書いてあり(当たり前)天かすの入ったタッパーには「天ぷら」と書いて貼ってある。で、しょうゆ差しの瓶には「白川」って、店の名前書いてどうする(^_^) 開けられない扉、意味のない窓、わけわからん張り紙・・・メニューの左端なんか、これじゃあかんやろ、ってつっこみ大有り。ほかにも凄ネタ満載ですわ。うどんの方ですが、明らかに宮武ファミリーのコピー形ですね。(特にそっちで修行したわけでなく、おばちゃんの味なんだそうだが)そういうわけで、これは美味いです。休日で、宮武・山内満員で入れない、でもあのうどんが食べたいとなったら迷わずここですな。(道は迷うかもしれんが)F原の天ぷらもあるし。かけ1玉150円。営業時間10:30〜15:00 月曜休。 大将、筋肉系です(謎)
 郡家の道を走っていると、お、新規店? 丸亀「浦志満」が移転オープンじゃありませんか。広くなった店内には以前のように絵画が掛けられていたりして、相変わらずアートしてますな。車も止めやすくなったし。ただまあ、そのぶん前の店のような文化財的しみじみほのぼの感は失せてしまいましたが・・・。
 長尾に飛んで「池田家」。民芸調の構えに、接待向け定食メニューもある重厚な店。先の「白川」みたいな店に行きつけるとかえってこんな店の方が怪しく感じる(^^ゞ 価格以上の景品が付くという「ちびっ子うどん」が欲しかったが、そうもいかんのでしょうゆうどん。見た目にもきれいな太麺にスダチ付き。程良いざらつきともちもち感。そういえばここもB蔵系と聞いたことがある。この系列はやはり冷たい系にいいものがあるようだ。
 長尾「いこい」。大きなテーブル席がひとつあるほかは座敷。レトロというか、芝居がかった味のある店内。棚にはなぜか美術全集(?) 名物どじょううどんが欲しかったが一人で注文するのが何となくつらかったので、冬季限定「しっぽく」をいただく。さすが煮込み系のうどんを得意とするだけあって、出汁を吸った麺のうまさ、粘りゴシ加減が絶妙。また今度じっくりどじょううどんをいただきましょう。
 最後に鬼無「桃太郎館」。何となく「昔の国道沿いのドライブイン」みたいなイメージで見てて、近寄りがたかったんですが、奥まったところにある店舗に近づくと、やっぱり外観はそんな感じ(^^ゞ なにげに「鳥なんばん」を注文。塩味のアンでとじた鶏肉がたっぷり。これはあったまりますぅ。麺はやや太め、時間帯からして作り置き気味だがふっくらしてのびがあるタイプ。




2002年10月

 いつのまにやらシーズン終了。盛り上がったような盛り下がったような。相次ぐ故障者が痛かったのは確かだが、へたに開幕連勝したもんだから世論全般が勘違いしちまってからに。とりあえず今期は最下位脱出でヨシとする。相撲で言うと今年入幕と。来期は5割確保。確実に勝ち越しを求められるという意味で大関。で、3年目確実に優勝戦線に加わる横綱になってくれりゃあええわ。あの「失われた3年」のこと思えばねえ。


 丸亀の深夜店2軒。ワカメ入りうどんの「あれんじ亭」とあさりうどんの「飯田屋」。うどんの生地にコシを出す添加物として海草粉末みたいなんがあるらしいですが、「あれんじ」といい「金原」といい、ワカメ練り込むと独特の食感になるようです。表面つるつるコシ妙にしっかり。いずれにせよ、両店とも基本的に串揚げとかの居酒屋さんみたいで、店内盛り上がっている中、一人カウンターでうどんだけ食ってるのは少々つらいです。


 今月は大阪にも遠征。例の火災で「今井」が閉店中ということで以下三軒。
 駅前第三ビル「LA・うどん」:ロスのうどんかと思ったら、ら・うどんでした。ハンバーグうどんちゅうのがありまして、これ注文。うどんの上にレタス、MIXベジタブルと、ハンバーグが乗って、牛系混入の出汁。えーと、そういうことです。(^_^; 普通のうどんの具はナルトとチャーシューだし・・・。
 「茹で煎てうどん」:大阪駅付近の(ホームも)立ち食い数軒がこの看板になってました。店の奥の方で生麺を茹でている模様。やや細めで、茹でたてなぶん、讃岐風な麺に近づいたか。まったりした出汁で、立ち食いとしては結構いい線。
 ミナミ「おそるべきさぬきうどん」:こんな看板かけた店があるんですな。<ええのかHC しかもカレーうどんのみ。さらに食券制(笑)狭い店内に製麺機が入っている。えーと「なかむら」と「高崎(いなか)」と「うどん棒」を足して割ったような伸びる粘りコシ麺。うまいですぅ。麺もカレーも。讃岐にもこんだけの店なかなかないです。でもなんで、フツーのかけとかやらんのだろ。


 国分寺町「大廣」。写真ごらんいただければおわかりのように、どえらい立地に新規オープン。例の「さぬきうどん科」出身のお店のようです。オープン記念で半額とのこと、遠慮なく、かけにエビ天載っけていただく・・・のですが、ここの系列の恒例なのか、半額の計算ができない (^^ゞ  レジが商品名押すだけで金額表示されるようになっているのが裏目に出たようです。で、麺の方はやはりここ系ちゅうか、それなりにしっかりしてます。出汁がちょっと堅い感じかなあ。ワカメ、山菜、かき揚げが40円とお手軽なのがうれしい。しかし、この場所、一口で説明できんがな。あと、ここ系のゲソ天、一口で噛み切れんがな。ここで600軒目。11月に発行の『全店制覇2003』で未確認店がどっさり出てこない限り、先が見えてきたな。
 国分寺町「福乃屋」。焼き肉&ドジョウうどんの店だったのが釜揚げ&ざるうどんの店になっている。看板にはお好み焼きの文字も見えるがメニューにはなし。で、机の上にデンっとトックリ二つ。熱い釜揚げ出汁と冷たいザル用出汁。釜揚げをいただく。やや細めのねじれ麺にこくのある出汁。なかなかよろしいです。釜揚げって、滅多に食べない(注文して「この時間帯じゃできねーよ」って言われるのがヤなんで)けど、発作的に食べたくなるメニューでもある。専門店を各地区でチェックしておくのは重要。
 丸亀「こうめ」こちらごらんいただければおわかりの通り、この角度からみればほとんど民家。讃岐じゃ珍しくはないけど。で、実は知る人ぞ知る穴場お好み焼き屋のうどんコーナーが独立した形。幟の向こうにお好みの看板が見えてますね。ぶっかけは麺をそのままもらい、卓上の出汁をかける。かけは出汁をかけて渡される。どちらも1〜3玉まで250円。かの「得々」も同じシステムだが、あっちはなんか、はじめから3玉価格のような気がする。こっちは2玉価格か? 1玉きりだとかえって割高だな〜。細めコシありグニュグニュ麺。ぶっかけ正解でした。ちなみに表ではこんな光景も。お好み焼きもおいしいよ。
 善通寺「武内」。「定野」からそのまま変わった感じ。国道沿いながら地元密着タイプのうどん店。店の雰囲気に似合わずお品書きがパソコン印刷だなーと思っていたら、大きなプリンタの箱が無造作に店内に。いい雰囲気です(^_^)


 10月一軒目は満濃「丸美屋」。オープン早々に行った時にはまだちょっとバタバタしてたり、麺も今イチかなと思っていたら、この日はなかなか。というか、見違えるほど旨くなっているではありませんか。腰もエッジも充分。生姜とネギが別皿なのもきがきいている。改めて周囲を見渡すと、おやまあ、缶ウォーマーにカップ酒。正味一合210円はお安い(けど飲んでる場合じゃない)。卓上にはゆず酢。しょうゆうどん用ですな。ただなあ、しょうゆうどん(というか丼に麺だけ入ったの)が100円で、ワカメ赤板が乗ってるとはいえ、かけ200円は段差あり過ぎちゃう?
 香川町に跳んで「土居食堂」。以前からちょっと気になってた店。店の裏を香東川が流れて、いい雰囲気。その長閑さに「コーヒ」のお品書きが畳み掛けてくる。人気とやらの「とじうどん」350円。玉子とじなんだが、玉子がえらい細かい粒子になって広がっている。ワザ使ってるなあ。立地は違うけど、なんとなく観音寺の「柳川」を連想して、ここは柔らか麺にやや甘の出汁がからんでほしいなあ・・・と思うまでもなくドンピシャ! まぎれもなくこれは田舎風癒し系シミジミうどんの逸品ですぅ。
 空港近くの某店。なんじゃこりゃ? 麺に、なんだろ、コンクリートとカビの匂いがする。粉の保管場所の匂いか?悪いけどだめだこりゃ。
 香川町「むか一」。想像していたより明るく清潔感あるセルフ。(いや、もっと年期のいった一般店かと思ってましたんで)店頭で麺を打っているのも若げなお兄ちゃんでした。というわけで、近くのお勤めの方が次々と入ってくる。「かけ」とイイダコ天をいただく。麺線がきれいだなー。でもなんか麺が軽い。マシュマロ系。これは好みの問題ではあるんですがね。やはり中讃のどっしり麺に慣れてるもんで気になったりするのであります。
 市内「三よし」。四国新聞「讃岐うどん遍路」によるとサティ近くの「手打ちうどん生そば小島」と義兄弟だそうな。いろいろあるもんですな。なるほど、ここも『手打ちうどん・生そば』の暖簾がかかっている。で、いただくのは噂の「スタミナうどん」。豚肉と人参、筍、マッシュルーム、いんげん、ニンニクの芽(中華野菜セットですな・・・)を炒めたのがのっかってとてもカラフル。チャンポンうどんの系列ではあるが、けっこうあっさりしてて、なおかつ麺もしっかりしてて、五軒目でなおかつボリュームがあったにもかかわらず、一気に食べてしまいましたとさ。
 あともう一軒、某駅の近くの新規店。「つくり置きの麺は出さない」「こだわりの出汁」とのふれこみだったので、意地悪く昼をかなりすぎて入店(というか、閉店まぎわで、店の人が食事をとりはじめていた)。思いきりつくり置き麺で、まず〜い出汁。