月記4
2002年5月〜9月

 

 

日記だと毎日書かにゃいかんような気がしたので月記にしてみました。
日付は入れてませんが上に行くほど新しくなります。
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2002年9月

 朝イチで「ぽんぽん」。港、工場、倉庫群のまっただ中。ここで働く人たちが気合い入れた朝食をとっている。庵治町の「大木戸」と同じだな。体使う人はトーストのモーニングじゃもの足りんでしょうけど、朝食に「うどん大+おにぎり」というのは香川独特かもしれんね。というわけで、もっと殺伐とした雰囲気を想像していたのだが、意外に清潔感があり、明るい感じ。日常の朝飯にはちょうどいいくらいの中ゴシ麺にやや甘めの出汁。薬味は思いきり卓上に置いてある。い〜んじゃないですか。
 市内、太田と仏生山の間の「藤澤」。『全店制覇』2002版には地図に印のみ。なんでやろ。味も構えもごくふつ〜の一般店。かけ160円。金曜休。11時ころには開いてました。
 さて、この日の目玉は「手のべ屋」。なんと、釜揚げそうめんの店らしい。元々土産用素麺やうどんの販売所だったようです。うどんはかけ、冷やし100円、玉子とじ130円。ぶっかけはメニューにはないけどそれ用のしょうゆが卓上に。そうめんは(釜あげ、冷やし、かけ)各130円。カウンターでうどんと釜揚げそうめんを注文、出来上がるまでに天ぷら60円をチョイス、コップに水を汲む・・・ありゃ、やかんは重いのに水がちょろっとしか出ない。やかんごと凍らせてあってまだとけてないんだ・・・。うどんはしっかり麺に薄口出汁。天かすとよく合います。あとから出てきたそうめんは手桶みたいなのに入っていて、コクのある付け出汁。なるほど、そうめんならすぐ釜揚げができるんだ。
 善通寺に戻って「清水屋」。例の「讃岐うどん科」一期生(なんか『ガチンコ』みたい・・・)。駐車場がないのに往生する。中は明るく活気あるセルフ。お〜、F原の天ぷらやんか。もう、アレだな、ある種ブランド品だな。お昼をかなり回っているにも関わらずほぼ満席。学生が多いと、時間帯の幅が広いようですな。ちょうど玉切れとのことで10分近く待つ。で、その間にゲソ天の最後の一個が売り切れ(x_x)。わ、なんかえらい弾力。固すぎるわけではないのだが、噛んでも引っ張っても元に戻る超グミ系。こんなのは初めてだなあ。オリジナリティは、真剣さの結晶かも知れん。これからますます愉しみです。
 多度津「平野屋」。こっち方面で唯一の行き残し。夜は居酒屋の二毛作。いい具合に枯れた渋めの店。ここは「すだちうどん」ですな。ふつうの「かけ」に山菜とスダチが2切れ。果汁を絞り入れてあるのか、見た目以上に酸味がある。この酸味が、ぼってりしたやや田舎っぽい出汁を引き締めている感じ。麺はまずまず密度の高いこのあたり標準か。欲を言えば、なんかもうひとつふたつ具が欲しいな。せっかく土瓶蒸し風味の出汁なんだから。


 三野と詫間の間に新規店あり、とのヤミ情報を得て出撃。県道沿いに「さぬき路」発見。建物はそこそこの大きさだが、店鋪兼住宅らしく店の部分はこじんまりしている。が、しかし、なぜだかここは食券制。入り口の横の券売機で券を買ってすぐ横のカウンターに渡す。どう見ても口で注文した方が早そうなのだが、こういった不条理も讃岐うどん文化のひとつだな。しょうゆうどん100円〜このあたりではかなり安い。
 ふと思うところあって詫間の「橙家」へ。あいかわらずあかぬけたインテリア、器、そしてうどんであります。ぶっかけ梅しそを注文。三越の「エルかな泉」以来、『暑い日+きれいな店」の構図だとこのメニューが浮かぶのであります。(まあ、珍しいことですが)もう盛り付けからしておしゃれ。「やや細めになったかいな?」と言うとそうでもないとのこと。よりしなやかさが増したのでそう感じたのかな。これが讃岐じゃ唯一無二の賢ちゃんスタイル。えーなー。いまいち目立たぬ立地ですが、わざわざ行く価値のあるうどんです。
 あと一軒行ったけど、報告のみ。


 高松中央卸売市場の「うずしお」。市場の中の関連商品売場棟にある店。ここのカレーうどんが気になっていたのである。そのつど小鍋であたためるスタイル。ほー、肉もそのつど入れるんかー。けっこうエエ肉やん。しかも軽く煮ただけで肉汁がじわ〜っとしみ出してくる。あと具はネギのみ。やっぱし、カレーうどんは出汁で溶いた方がスパイシーで旨いです。「松茸うどん」もメニューにのっかった。580円。市場だからこその値段です。天ぷらも旨い。
 栗林公園内の「花園亭」。まあいいか、公園の茶店だし、ふだん行くとこでもないし。
インテリジェントパーク近くの「田中」。前の2軒が早朝開店だったので、この時点で10時。ぴったりの時間だったがまだ準備ができてない。こういうのって、ちゃんとしてほしいなあ。確かに朝イチで来る客は少ないだろうけど。いなり寿司も客席で作ってる最中。むー。ちょいと民芸調の内装をながめつつ座って待つことしばし。名物のネギみそうどんをいただく。待たされたのがむしろ幸いしたか、新鮮でイキのいい麺。量多め。その上に大根おろし、ネギ、刻み海苔、レモンそして味噌。これ、麦味噌かな?ほんの少しクセがあるが、麺と一緒にまぜるといい塩梅。この配合には苦労したろうな。まあ、しょうゆうどんがあるんだから味噌うどんがあってもいいわな。
 一軒とばして三木町「うええだ」。ここも量が多い。お品書きには「天ぷらうどん」とか書かれているが、注文すると「その後ろの取って」とのこと。まあ、セルフだからそりゃそうなんだけどねえ・・・。で、海老天を取ろうとしたらその横に、お〜、ありそうでなかった炒り子の天ぷら。出汁とったあとの炒り子をひと掴み、かき揚げにしてある。なるほどね。一週間分のカルシウム摂取(^_^)v  


 朝イチで「がもう」。いつもながらの風景。いつもながらのうどん...なのだが、今日のはこれまでで一番固めかな。釜から直接もらう時は、若干タイミングのブレがあるんだろうな。でも美味。
 高松サティ近くの「升」。店鋪が真四角で升のようだから「升」、そのまんまです。『さぬきうどん[うまい店めぐり]』(保育社)にも掲載された店。昼の定食がメインか。オプション類がきれい。出汁はカツオ系。11:30〜13:30以外はコーヒーサービスとのこと。
 高松市高松町「戸島」。ここはちょっとお値打ち物件。表通りから引っ込んだ住宅地にひっそり佇むこじんまりした店。セルフだが、手を出せばそのまま受け取れるような距離感の店内。「近所のお店」といった感じで、食べてる人より玉買いが多かったりする。一番奥のちょっとした座敷の向こうに扉。えーと、これ開けると玄関だな、きっと(笑)。やや細麺にあっさり出汁、このバランスがいい。なかなかに好感度の高いうどんです。後払い。
 北浜アレーの南「玉藻」。もともと仕出し、給食や弁当の会社と思われ、その一角に店はあります。オープンはたぶん今月3日ころ(ということは月曜休か?)カウンターのみで10数席。かけ200円、ザル300円、注文後揚げる天ぷらは5品盛り合わせで野菜200円、並300円、上400円。ちょうど麺の茹で上がり待ちで、出来たてはそこそこしっかりかつ食感のよい麺とあっさり出汁。たぶん、弁当の販売で、すでに地域になじみ客があるんだろな、開店直後にしてはお馴染みさんが多いようでした。そのぶん、新規店ならではの手際の悪さを客がカバーする感じ。いっそのこと、セルフにすればよかったんちゃうかな・・・と。で、支払いの段になって「今日は開店記念で全品半額だから、100円」と言われました。店内のどこにもそんなことは表示されてないんだが。(なんのための半額やねん?)そういうことなら天ぷらでも注文してたんですがねえ。 旨そうだったし・・・。
 扇町「やまよし」。一般的昔風テボ付きセルフ。ザルをいただく。時間的に片づけモードに入ってましたが、グミがかったもちもち麺。なかなかよろしいがな。まあ、そんなことより大将、ちょっとキャラ強いで。
 国分寺「一福」。駐車場のあちこちに『日曜日営業しています』とのはり紙。観光地仕様に転換か? ここも一般的昔風テボ付きセルフ。かけを頼んで食べていると、横の卓に座ったカップル、「ここは冷やしが旨いんだよー」とか話している。あ、なるほど旨そう・・・。時とともにこなれていった感じの、なにげに旨い系が多かったな、今日は。




2002年8月

 8月はどうしてもあんまり回れない。たまたま朝イチと夜イチに高松行く用があったので「丸山」「極東五右衛門」行ったきり。最後のチャンスの日がまた、二日酔いで腹具合不調ときたもんだ。下手すると食い物受け付けんかも、と、恐る恐る一軒目に入る。綾上「安藤」。「山越」と「池内」という両巨匠に挟まれる立地で、なんとなく見過ごしていたのではありますが。ふつうっぽい店内だが、奥に大きな釜が見える。なぜか焼うどんにこだわりがあるようだが、ここは「冷やし」をいただく。・・・けっこうエエやん。うまいがな。氷水に入った麺は固からず柔らかからず、口当たりよくのど越しよく、後口すっと消えていく。腹具合の悪い時にもこれなら食える。外の風景もエエ。一気にお気に入りに。またこんど焼うどん食べよっと。
 市内でまあ普通っぽい店一軒クリアした後、木田町の「みよしや」。資料によると昭和55年創業とのことだが20年やそこらでは醸し出せない年期が入った店内。うわ! ここの電子レンジ、かなりやぞ。40年代の初期タイプちゃうか? おまけに半分くらい煤けて壁と同化している。うどんは、やや滑り麺。かやくの椎茸がでかいぞ。ふう〜。


 高松市内何軒か回るもさしたる特徴無し。というか、暑さで覚えてない。記憶にあるのは店のTVで高校野球やってたな...ってことくらい。で、もうこのあたりに穴場は残ってないのか・・と思っていたら、ありました。亀岡町「誠」。かの『全店制覇』には地図に点だけ。大通りから一本入った静かな街にひっそりと佇みつつ、中は満席。カウンターがちょびっととテーブルが四つか五つ。そのカウンターの端っこにねじり込むように座らせてもらう。店にただよう雰囲気から、「ここは天ぷらだな...」と察知した私。奮発して「えび天ぷらうどん」550(500?)円を注文。この海老がああた、どんぶりから両端がはみだす大きさ。しかも揚げ立て。薄味の出汁に漬かってええ香りです。周りを見渡すと、野菜天うどんと野菜天ざるが大方。これがまたナスだのイモだのシシトウだのが山盛りになって350円。セルフ店でこれだけの天ぷら取ったらそれだけでこの額になりますがな。
 もう一軒、事前に情報キャッチしていた謎の店。坂出市はその名も「リカーショップ木田」(^^;  酒屋さんなんですけどね。普通の。良く見ると入り口にのれんが貼ってある(笑) 中に入ると普通に冷蔵庫あり、一升瓶の並んだ棚があり、パックもんの棚があり...だけどもそれらに囲まれたまん中にテーブルが... おしながきには青地の暖簾に「うどん●ルメの旅」と書かれた知ってる人にはおなじみのあのイラストが...(いいのか、おい!)
 麺は「日の出」の麺らしいです。角材のような断面ピシッとしたタイプ。行ったのが夕刻で、かなり時間が経ってましたが、素材の良さとしっかりした出汁のサポートでけっこう美味しくいただけました。いわゆるバザー系ですね。かけ150円(?) しかしあの「やおやまなべ」といい、どうなっとるんだ、この界隈。




2002年7月

 TVでも取り上げられて何かと話題の本山駅のうどん店。某「さぬきうどん科」出身第一号の方でしたか。高校生とかの朝食需要も当て込んでか朝7時からの営業。・・・なのだが、その時間になってもなかなか暖簾が出ない。中にはいると「どうぞ」といわれる。暖簾はテーブル席のイスの上。次第に客席が埋まりはじめるが、何番目かに入った客が「こちらに」と導かれた席には依然として暖簾がおいたまま。うどんはまあ、オーソドックス。食べ終わってお勘定となるも、今度は釣り銭が無いという。数日前にTVカメラの前で同じ失態を演じたばかりなのに・・・。
 別に中傷する文を書くつもりはないのだけれど、TVその他の情報から察するに並々ならぬ決意で始められた店だと思う。それをしょーもないミス、頑張ればすぐ無くせるようなミスで台無しにしたんじゃ勿体ないよ、という意味を含めて、この場は偉そうにチェック入れてみました。
 高松市「やすべえ」。新規のセルフ店。かけ150円、通常メニューで一番高い「肉ぶっかけ特大(3玉)」でも440円と、大食いにはかなりリーズナブル。つるつるした食感のよい麺。出汁も程良い感じ。縦長に切られたネギがご愛嬌(^_^) 茹で卵天があったのでトライしたけど、完熟でした・・・。
 長尾方面に向かっていると、途中で「味泉」の看板がこっちにおいでと手招きする。「味泉」とくれば、うどんもさることながらフライのタルタルソースかけですわな。洋食屋のそれとは一緒にできないまでも、かけとフライで250円也。店内が広くて、客の少ない時間帯にはやや殺風景な印象となるのが玉にキズか・・・。
 旧大川町「まなぶや」。新道沿いとあって、店舗(なんか倉庫みたいだぞ)駐車場ともに大きめ。7/27日のオープン。東讃にはこの手のタイプ(大型セルフ)がほとんど無く、意外に新鮮に感じる。エッジが取れてぬめりと丸みを帯びた麺。カツオ系の出汁。まあ、土地柄ですかね。
 高松「眞」。三越裏の隠れ家風たたずまい。きれいな出汁に浸かったおでんが旨そう。のびのある麺。出汁は節がかってちょい好みと違うがハマれば通うだろなー。
 観音寺に迷い込んで「味の縁」。なんか居酒屋風の店内(たまに居酒屋になるらしく、それ用の酒も見隠れしている)。お〜、ひと皿ごとに盛られた惣菜がいっぱい。思わず手が出そうになるがすでに5件回った腹には拷問に等しい。麺は太麺と細麺が選べる。時間が悪かったか、かなりβ化が進んでいてのど越しがいまいち。ざらざらごわごわの特徴ある麺だが、そのへん残念。細麺なんか、随時茹でたっていいのにな。カレーうどんカレー掛け放題。とはいうものの、肉うどん肉取り放題と違って、必要量以上にはいらんわな。・・・あ、白御飯取って掛けて食うか。


 府中の「高橋」。『全店制覇2002』には地図に印のみ、麺聖のHPの「50音順索引」にはなぜか名前すらない。ずっと謎な店であった。「府中の里」やら「四国物流センター」やら、怪しげな巨大看板のある大きな駐車場の一角。おそるおそる中にはいると・・・おお、普通のセルフ店だ (^_^;。 かけ150円。出汁を入れたタンクに『スープ』と大書きされているのが唯一の怪しさ。適度にざらつきのあるワイルド麺に癖のない出汁。けっこう美味しかったです。怖くありません。はい。
 国分寺「飛ざる」。6月にオープンのセルフ店。明るい造りで新興のラーメン店みたいな雰囲気。ただ、この明るい内装で壁に向いたカウンターはどうかな。ありゃもっとせわしない店のもんだわ。「かけ」170円。やや細めのきれいな麺。おとなしめの出汁といいバランス。「ぶっかけ温泉卵」が看板メニューらしいが、この麺ならぶっかけ、ざる系はどうやっても美味いわな。
 坂出市「あかしや」。一昨年オープンの店。いつものように『かけ』を注文しようとお品書きを見るも、『かけ』がない!一般でいう『かけ』に相当すると思われる位置付けに『さぬきうどん・250円』の表記が・・・。
 お店の人「何しましょうか」
 私「あの・・さ・さ・さぁ・・ぬ・・えと、あの、さぬきうどんください!」
「恐るべき讃岐うどん」にも同様な話があったけど、これほんま、言いにくいでっせ。前にも坂出サティ内で『さぬきうどん』見つけたけれど勇気がなくて『ぶっかけ』注文してしまったワタクシですので、これが『さぬきうどん』初挑戦 (^_^; 柔らかめのやや太めやや不揃い麺。薄味のカツオ系出汁。いわゆる「さぬきうどん」とはちょっと趣を異にするような気がする。なぜかケーキセットメニューがあったりする。うどんのある喫茶店以外では珍しいぞ。


 この日は初手から往生、高松駅からそう遠くないとこで、かなりイマイチ(表現変だ)の店。開店時間になっても薄暗いし、机も片づいてない。大事をとって「ざる」を注文するも、コシはないわ、出汁は平板だわ、この激戦地でよくこれでやってるわ・・・
 「丸ふく」トキワ街店。本来は蕎麦がメインの店だが、ここの「やきうどん」は特筆もの。焼きうどんと言っても普通のソース味ではない。一見、中華風あんかけのようだが、いったん麺を炒めているという。なるほど、麺にほんのり焦げ色が付いて香ばしい。チャンポンやあんかけのようなうどんメニューは、中華麺に比べ麺のインパクトが弱いかな、という気がしていただけに、これはイケてます。
 JR栗林駅付近を通過中、うどんの幟発見。駅の1Fというか高架の下というか「大福家」。外装が「喜多方ラーメン麺小町」っぽいぞ(謎笑) 時間帯が悪かったか、かなり伸びた麺だったが、出来たてはかなりよさげ。かけ100円だっけか?丼の裏に「大吉」と書いてあると割引あり。さらにスタンプカードにスタンプ5個で250円引き!(300円につきスタンプ1個なのに240円で2個くれたけど)上記サービスが全部適用されるとかなりお得です。
  あと何件か行ったけど、なんてことない一般店と、釜揚げが看板メニューなのに行ってみたら湯だめしかできませんって店と、入り口付近が腐敗臭でいっぱいの店はノーコメント。なんか起伏の激しい日・・・。


2002年6月

 高松商業高校隣の「さぬきや」。ちょっと高級っぽい看板。平行する二本の通りを繋ぐ長いカウンターの店、なんか寿司屋さんぽいな。場所柄、昼時に集中しそうな雰囲気で、開店早々はのんびりムード。やや細めで柔らかめの麺、薄めながらしっかりした出汁。適度に洒落た内装も含めて全体が関西風。味的にはしょっぱめの「柳川」が思い浮かんだ。こういうタイプには天かすたっぷりか卵とじが合うんだよなーとメニューを見たら、「親子」ってのがあった。恐れ入りました。今度きたときはそれ、いただきます。釣り銭入れがうふふ(謎)
 「さぬきや」の南「さぬきっ子」。こちらはセルフ店。意外と言っては怒られるが、まだ客の少ない時間帯にしては麺がしっかりしている。讃岐的であるかどうかといえば、こっちですな。かけ1玉150円、特大5玉だと350円。安い・・・けど、こういうの食べる人って、いるんだねえ・・・。
 「三里」。う〜ん、なんか量が多いぞ。セルフで、もちろん天かす自由なのだが、かきあげの分解したのがいっぱい入ってて、お買い得。
 三木町に移動して「矢田」。10号バイパス沿いの一般店。「満腹うどん」とはなんじゃらほいっていうと、所謂食べほーだいってこと。ここんとこ、量が多かったりこんな店、多いな。で、「元気うどん」っていうのがエビ天と卵入り。これいただきます。麺はまあふつー。出汁はやや濃いめのしっかりタイプ。カツオ系かな?。西讃あたりではあんまりないな、こういうの。店の半分近くが座敷ということもあって、なんとなくのんびりほんわか、アットホームに「みんなでうどんでも食いにいこーか」って雰囲気でした。
 「はったんじ練場」インテリジェントパークのちょい西南。川部町の「はったんじ」の「練場」ってことで、本社工場みたいなものなんでしょうか。川部町と同様、見かけ以上に清潔感があり、感じのいい店内。ここでは「かけ」ではなく「ぬくいん」or「そのまま」と注文する。あとは醤油かけようが出汁かけようがご自由にってことですな。大根オロシ、生姜、ネギ、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、ポン酢・・・ほんま気配りの調味料群。大型セルフの鏡です。はい。・・・ところで、清算のライン越えたところにあるドリンクバー、あれって、勝手にとっていいのかなぁ。150円のうどんで。・・なんか、怖くて手がでないのよ・・・。


 朝イチで「なかむら」。開店早々はすいてていいのだが、ややばらつきがある。昼時は混むし、かといって昼すぎるとしょっぱくなる。難儀やなあ。って、まあ、なんだかんだ言って美味いし、なにより胃腸が活性化して初手の店としてよろしいんです。
 高松に出て「つるいち」。どっちかというと雑然とした工場なんか多いうえに、あっちこっちで道路工事中。そんな中でぽつんと、感じのいい暖簾。『新感覚派創作日本料理店』てな看板でもかかってそうだにゃ。明るい店内にJazzなんか流れてたりして、これでいったいどんな小洒落た麺を出すのかと思ったら、これがまた太めのやや不揃いストロング麺&薄口出汁でお見事。M麺堂のGさんと見まがう恰幅の大将。お昼だけの短時間営業なのにドリンクメニューがきっちりしているのがなんか妙(^_^)。なんせ、エエ店でした。
 同じく市内鶴市町「鶴々」。得だなあ、この地名。お、店内にTigersカレンダー発見! 一気にポイント上がりまくりです。ざるをいただく。オーソドックスオールドタイプ。
 高松サティ近く「小島」。いきなり浮世絵ポスター(謎)。ちょうど昼時とあってかなり混雑している。キツネ、月見、皿、山かけ、かしわ・・・う〜、メニューが多いぞ。なんか東京の大衆的そば屋さんみたいじゃが、そう思うと、黒くて鰹がきいてて、そばつゆっぽいな、この出汁。そばの方がメインなのかな。まあ、たまにはこんな店もいいでしょうけど。で、こんなVOW物件(小ネタ)発見。
 四国新聞横の「こころ」。おかず3品とうどんorご飯食べほーだいで500円! 氷釜揚げとかカツカレーうどんとか怪しげなメニューにもそそられるが、ここは頑なに「かけ」で行く。ぬらぬらむにゅむにゅした不思議麺。なんだかよくわからんので、後日再チャレンジしますぅ。
 あと、この近くでもう一軒。う〜ん、暗い。本来なら20本以上刺さるはずの40w蛍光灯が6,7本しか無い。悪いけど、印象に残ったのはそれだけ。


 県道33号にて新規店発見。名は「まるや」。店のすぐ裏は予讃線の線路。窓際をマリンライナーやアンパンマン列車が駆け抜けてゆきます。朝6時からのオープン。ゲソ天が堅かったのと卵天が固ゆでだったのをのぞけば、まずまずのお味でした。大将、どうやらS麺業の出身らしい。なるほど、新規のわりに手慣れてるわ。
 鬼無の「北山」。うわ〜、出汁が甘い。太田の「上田」並の甘さ。まあ好きずきですけどね。
 県庁前「番や」。5月にオープンしたばかりのセルフ。洗練されたつるつるもちもち麺で、なかなかよろし。県庁をはじめ、オフィスの多いとこなんで、そこそこはやるでしょう。私らは車の関係でつらいですが。
 高松市西部の某店・・・だめだこりゃ・・・。
 帰りにもう一軒、善通寺の「釜福」。国道からちょい入ったとこにあり『山地製菓』という菓子、餅、赤飯等々やってるお店に付属してます。「かなくま餅」に続く餅屋2号ですね。こらもう、すでに腹はおきているが「力うどん」いくしかないでしょう。・・・出てきたうどん、いや、うどんが見えない。表面は餅でいっぱい・・・。軟らかめの餅でして、なんかメチャ堅い山かけみたい。薄味の出汁がからんでこりゃいけます。意外な穴場でございました。


 高松市「久米池うどん」。朝イチのためか、まだ閑散としている。名物らしい「ごぼちりうどん」をいただく。要するに細切りゴボウとチリメンのかき揚げなんですがね。衣と具2種との香ばしさの三重奏。やや鰹系すっきり出汁。量多め。
 三越地下「エルかな泉」。食品売り場、いわゆるデパ地下の隅でややひっそり営業している。うどん店とはいえ、清潔感と高級感がじわぁ〜っと漂ってくるのはさすがに三越。おすすめ品「梅干しうどん」の文字が目に付く。実はここに至るまで「梅干しうどん」というのを食べた記憶がないのである。食べたことはあると思うが、とくに記憶にない。もともと酸っぱいものはあんまり好まないし・・・。そんなこと思いながら注文。いわゆるぶっかけ(冷)に大ぶりな梅、ちょっとしょっぱいワカメ、蒲鉾、シソ。丼がきっちり冷えてます。あ・・・結構いける。梅そのものも上品ないい梅なのだが、うどんは一気にすすり込めるし、出汁がからむので、ご飯と一緒に食すよりずっと酸味が軽やかなのである。思いがけないヒット。
 市内南部「川鍋」。一般店。それほど広い店ではないが、ファミリー客が目立つ。地元密着タイプか。驚くような個性ではないが、なにげに食べられる。もちもち系やや太麺。
 「川本屋」に行こうとするも、店のあるべき場所はすでに別の建物が建築中。麺聖のHPによれば、どうやら閉店らしい。で、近くの店入ったんですが、見事に忘れた・・・・。もう一回行ってからレポします。


2002年5月

 この日は初手から「はすい亭・円座店」。香川でも意外に貴重な24時間店の牙城、はすい亭であります。前にも書いたけど、この店はこのスタイルでいいんですよね。コンビニタイプ。季節限定サラダうどんをいただく。トッピングはゆで卵にキュウリ、肉、トマト、レモン。ある意味「はすい亭」らしい無難(平凡)なタイプの麺がマヨネーズとよく合ったりしまして、なかなか。御飯に醤油とマヨネーズかけて食う若者に眉をひそめる私らの世代ではありますが、出汁+マヨネーズ+うどんはすんなりイケてますね。これもまた、現代の讃岐うどんでございます。
 さぬき市(旧津田町)の「つるわ」。東讃屈指の剛麺で知られた店。演歌系カラオケスナックがかった店内。釜揚げを注文すると、おばちゃん「今ちょうど普通のうどん用にゆであげたところで、やわい(柔らかい)かもしれんよー」とか言って持ってきてくれる。いやいやどうして、それでもまだアルデンテな芯が微妙に残ってますがな。釜揚げにはこれでちょうどいいくらい。出汁も上々、美味しゅうございました。で、あとで気がついたけど結構地域のスーパーとかに卸してるんですね。製麺所系なんだ。
 次は難関「かながしら」。なにが難関かって、ご存じの方はご存じでしょうが、量が半端じゃない。(小)で2.5玉分だというが、中讃あたりの製麺所系なら3玉以上はある。最近登場の(ミニ)で1.5玉。「全店制覇攻略本2002」では(小)1.5玉〜(なぜに0.5玉刻み?)となっているんで、またエスカレートしたんかいな。かけ小をいただくも、丼にいっぱいいっぱいです。KONISHIKIがビジネスホテルのバスタブに入ったようなもんで、出汁の入り込む余地なし。悪いけど、味わいようがないんです。ちょっと考えてほしいなあ。で、店内見渡すとオプションのすし・おにぎりが当然のごとくあるわ、丼ものとのセットメニューがあるわ、いったい誰が注文するんだろ・・・。
 次、みそ煮込みうどんの「六平」。讃岐では少数派の名古屋風うどん。上記「かながしら」の後だけに、具入り系はどうかと思ったが、とりあえず目先を変えてみそ煮込みうどん500円を注文。最近セルフの形態をとるようになったが、メインのこのメニューに関しては出来次第持ってきてくれる。待つことしばし。土鍋の中でぐつぐつ音を立てながらやってくる中身を見て、その色の濃さに「ややっ!」と驚くのはお約束。八丁味噌ですもんね。麺は固め。讃岐で言う打ち込みと同じ理屈か。具はベーシックにカマボコ、ネギ、玉子。量もそれほど多くなくエエ感じ。足りない向きにはカシワやら餅やらのトッピングと御飯のセットで対処できる。(徳島ラーメンと同じですな) 熱くて甘辛くて、そんでいてまろやかで美味い。ハシゴでなければ、具たっぷりのDX煮込みで御飯食べたかったなあ。(あ、ここのちくわ天、丸ごとだ・・・)
 本日最後は「川福・太田店」。ざる520円・・・。やはり宗家ってのは看板料込みってことで。でもこういう店があってこそ、100円製麺所が光ったりするのであるのであるよ。「池上」で接待ってわけにいかんやろし。で、ここのざるの薬味はワサビ。ショウガ派とワサビ派で何かと議論はあるでしょうが、宗家がワサビといったらワサビなんでしょうなあ。


 某日・高松市「おしん」。うどんガイド本の老舗「さぬきうどん[うまい店めぐり]・上原富士夫著」にも紹介されている店。やっと行けました。11号線沿いパチンコ屋の奥。入ると左手にあらかじめ玉の入った丼(大と小)があるのでそれを取り、自分で温めて出汁かける完全セルフ。前評判の高い天ぷら類はまだなく、おばちゃんの「キツネが今出来だちやけん」の声に押され、キツネうどんに。一枚丸のままのアゲ。もちもちした麺。小でもそこそこ量が多い。ついでにカレンダーがやたらと多い
 「うどん市場天神前本店」。付近に駐車場の空きがなく往生する。「市場うどん」なるものを注文。290円(税込み300円)温泉卵と厚揚げと菜っぱと生姜が乗った温ぶっかけといったところか。バランスとれててなかなか美味しいです。なんというか、創作うどんについて言えば組織力のあるチェーン店の方が有利かな。火曜はかけ100円、水曜おでん50円、木曜コロッケ30円とのこと。で、ここのチェーン店はいずれも食器返却口が奥の方にあってわかりにくい。でもかならず返すところがありますんで、そのまま置いていかないように。
 郷東町「うどんのうどん屋」。プレハブの店舗。近所に「郷東の鷹・はりや」があるため、とかく比較されやすいんですがそれはともかくとして。意外に広い店内。おー、ここも量多め。麺はしっかりしていて悪くないです。私の好みで言うと出汁がもう少しすっきりしてるといいんですけど。ゆったりたっぷり食べたい方むき。
 「旧11号沿いの某店」・・・出汁がどうも、というより変。麺は堅いのにぼそぼそ。こういうときに限って量が多い。(あ、美味しくて量の多い店も、もちろん多いですが)ぐぁ、気分悪くなってきた・・・。
 「うどん棒・今里店」。清潔感のある感じのいい店。だぁ〜、メニューがやけに多い。一般的メニューのほか「ちゃんぽんうどん」とか、「季節限定筍天うどん」とか「たらこうどん?」とかいろいろ。何でも出来ますって感じ。よーし、何でも作ってもらいましょう。「和風冷麺」を注文。超細切りの麺は「うどん棒」独特のぐいーんと伸びる麺。具とたれが冷麺ちゅうか、冷やし中華っちゅうか、それなりにいいんですけど、あんまり特殊メニュー過ぎてフツーなうどんの味は推測できず。また行かなきゃ。


 豊浜町「西端」。もうあと数歩で愛媛県、といった場所だから西端。「でこい」にいたJ君の店。なるほど、アヒルの子はアヒルです。旨味のあるいい麺です。ただ、複数証言をまとめると、まだ形状にばらつき有りのよう。この日はかなり太めストロング麺だったんですが、その分ほんのちょっと芯がありました。開店したばっかりだし、調整されていけば大化けする可能性は充分有りでしょう。朝8時からの営業もありがたい。かけ170円。期待してます。
 「まるさん」。旧「あさひ」のすぐ近くにトラック止めてやってます。席の後ろを人が歩いたり、強い風が吹いたりすると揺れます(^_^)  同名の冷凍うどんメーカーのアンテナショップみたいなもんでしょう。もちろん堂々の冷凍うどん。たしかによくできた冷凍麺ですが、じゃあ、これで気に入って麺買ったら、この店行く必要ないみたいな・・・。GW期間限定サービスで卵付き。さらに100円割引券付き。
 「七福亭」ホーコク製粉近くのおばあちゃんの方の店にほど近い場所でリニューアルオープンです。おばあちゃんの元気そうな姿も見えました。主になってやっている のは本大サニーマート店の息子さん夫婦のようですが、あっちも閉めたんですね。以前と同じ、かつお節ののっかったタイプで、本大店の麺。あの旧店のおばあちゃんの角材のような麺はまぼろしになったのかなあ・・・。
 仁尾に移って「えびすや」。古き良きうどん屋の風景ですねー。もうそれ以外言葉はありません。もう一軒、同町の「ふたば」。こらもっとどっひゃーな店舗。表の通り沿いにはうどんの暖簾、横丁からはいる勝手口みたいなところには中華そばの暖簾。ま、中に入れば同じなんですがね。なんかすごげな釜で茹でてます。一般には中華の方が人気か。この雰囲気の店って、たいていそうだな。太陽の町・仁尾。の〜んびりしてます。もう40年くらい時計止まったまま・・・。