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一番おいしい店はどこですか、とよく聞かれる。おいしさに1番2番なんて細かな順位はつけられない、と答えると、あなたのお気に入りの店をいくつか挙げてみよ、と返される。そんなもん、それこそ、日によって気分によって違うんだよなあ〜。しかも、お気に入りとお勧めとは必ずしも一致しない。有名店イコールお勧めの店となると、いわゆるS級指定店(山越、山内、宮武、あたりや、谷川、彦江、蒲生、山下、田村、長田)プラス飯山なかむらあたりが順当なのだろうが、はっきり言ってこれらの店、ちかごろは誰かの道案内で同行する以外はあんまり行ってません。どの店もおいしいし、そのうえに個性がある、インパクトがある。ただその群を抜く個性やインパクトが煩わしいって言うか、重たいんですね。行列のせいだけでなく気分的に疲れるんですわ。酒で言うと、大吟醸はたしかに美味いけど、毎日飲むなら本醸造クラスが落ち着けていいな、って感じでしょうか。 |
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ここんとこ人並みに忙しくてあんまり回れてません。とは言いながら、「讃岐うどん巡礼88カ所達成者パーティー」やら「24時間耐久うどん打ち会」とか、怪しげなイベントには出没しておりますが
(^_^)。 |
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11月忘日、「天霧屋島店」。『12号店』となっているが、そんなにあるのか、天霧! 坂出の1号店とここしか知らんぞ、俺は。外見以上に中は広くてきれい。白っぽい出汁につるつる食感のよい麺。坂出店よりこっちが好きだな。オプションも豊富でこれで小120円なら結構満足(※2002年、価格改定)ですわ。カツ丼320円もええなぁ。 |
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11月某日、飯山「木村」でウォーミングアップのあと高松市街地へ。美術館通り西の「めん」。名高い「ゴボウ天うどん」を所望するも、開店早々でまだ出来ないと言う。またもう一回来なきゃいかんか・・・。 |
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大阪遠征なのである。まずはミナミの方のキツネうどんの有名店。なんでしょうね、これは。まるっきりフツーやん。麺はフニフニだし、出汁とキツネもなんかこれといってインパクトなし。少なくともわざわざ食べにいく所ではないような。そういえば、讃岐のうどん屋さんのキツネって、たいていはよく油ぬきされてて上手に仕上げてますな。しかもあの値段で。店によっては玉子割って入れるだけの月見と同じ値段だったりするし。途中で破ったりしたらその分ロスになるし。いろんなメニューの中でも、手間かかって元取れないもんのひとつなんではなかろうか。 |
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10月忘日、東方面遠征。朝イチのウオーミングアップは「いきいきうどんレインボー店」。ひろ〜い店内(200席!)にタバコ、コーヒーの自販機。マッサージ機まである。まさに健康ランドの休憩室状態。長距離の運転手さんなんかいいだろな。とりあえずうどん注文すれば、長居OKなんでしょうな。讃岐のうどん文化はこんな方向にも進化しちょります。というか、こういった現象ひとつひとつの集合体が讃岐うどんなんであって、特定のメニューを指すもんではないっちゅうことですかな。出汁のサーバーの横に噂の「魔法のカレー粉」発見。出汁にサラッと溶けるカレーパウダーみたいなんで、これをふりかける(無料)だけで普通のかけうどん160円がカレーうどんに変身って寸法。ちなみに某タウン誌で「これは香川で一番安いカレーうどんちゃうか?」って書かれていたけど、残念でした。藤塚の「塩田麺業」にも同様の粉ありでして、こちらは150円也。 |
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「でこい」のあと高松へ向かう。ちゅーと半端味の製麺所を一軒クリアしたあと、通りがかりに新規店発見。産業道路沿い「田悟作」。かけ・しょうゆ100円。なんというか、ことしは100円店のラッシュですなあ。家内企業系製麺所だからこその価格だと思っていたのに、大丈夫なんでしょか。グニャグニャ系麺にゴマ風味の出汁プラス天かす、ネギ。100円でにしちゃ、にぎやかなトッピングだ。ふと見ると、「スタミナジンギスうどん」「元気ウナギうどん」各450円・・・・(--;) |
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10月のも一つのトピックスは多度津町「味でこい」(略称・でこい)のオープン。言わずと知れた4代目うどん王の店であります。なんとかオープン初日に時間がとれたので突入。質素な店内は早くもお客さんでほぼ一杯。さりげなく優勝カップなんかかざったりして・・・。初日の初釜ってことでまだペースが掴めてないとのことですが、ベースは明らかにM武ファミリー系。藤原屋のゲソ天もあったりして。まあ、オープン時から標準以上のテイストと人気が義務づけられた大物店ではありますから、がんばってくださいっと。場所は多度津の浜街道沿い。かけ一杯150円。10:30〜14:30 日曜休 つけ出汁、かけ出汁、ぶっかけ出汁のチョイス可能。高密度ストロング麺とイリコ系だし。おいしいよ〜 (宣伝しといたぞ>Kやん) |
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10月になりまして、今月の目玉はなんといっても「善通寺うどん」であります。それがどしたんか?って、こちらは陸上自衛隊善通寺駐屯地内売店ちう肩書きなんですな。当然自衛隊の敷地内。ちょっと前までは簡単なチェックで入れたようなんですが、最近はどうやら「うどん食いたい」という理由だけでは駄目らしい。(当たり前か) で、一般人がここのうどん食べられるのは原則として年に一度、10月アタマの基地祭の時だけ。しかもこの時期、たいてい小学校の運動会があったりして、それすっぽかしてうどん食いにいけんもんなあ。ところが今年はうどんの神様(参照)のおかげか、前日のどしゃ降りでグラウンド不良のため運動会延期! もう100年に一度の大チャンス、いかねば、ネバネバ。 |
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9月忙日、またも遠征。高瀬町「麻の市」内「あじさい」でとりあえずウォーミングアップしたあと、一路東へ。白鳥町「藤屋」。製麺の方は「間嶋製麺」というらしい。入ってすぐにテーブル席、右奥に座敷が広がる。看板のたらいうどん¥350を注文。これより南、徳島県境を越えれば土成のたらいうどん地帯である。徳島のうどん文化が香川のうどん文化に影響を与えた希有な例。もひとつこの店でたらいを使う理由として、暖かいのも冷たいのもたらいのほうが保温(冷〕力が強いとのことで、それはなるほどなのだが、そのわりに出汁が冷たかったのは何で? 食感重視のツルツル麺。出てくる時間からして茹でたてかどうか微妙だが、それなりにしっかりしている。 |
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今月は快調。9月乏日、丸亀方面へ。「浦島本店」、古き良き庶民派の香りであります。向かいの席で食べていた客は何年かに一度こちらに帰ってきて、そのときは必ずこの店に寄っていろんな人の消息をおばちゃんから聞くんだって、別のおばちゃんと話してました。やや柔らか麺にすっごく薄いダシ。年輩客向けの味。 |
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9月忘日、東方面中心に遠征。HP掲載のため引田町「うどんや」再訪。あの、ウチの「Select222」は掲載する場合、記憶の曖昧な店はできるだけ再取材しに行ってますんで。なかなか全部書ききれないんですよ。そこんとこよろしくね。ま、記憶通りの"潮風のうどん"ではございましたが。 |
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9月某日、きょうもきょうとてうどん屋巡り。で、そういえばまだ行ったことなかった「かな泉紺屋町セルフ店」。ある意味、高松並びに香川のうどんを象徴するお店ではあります。なんでわざわざ「セルフ店」ちゅうかっていうと、同じ店舗で1階が値段の安いセルフ店、2階が高級メニュー中心の一般店と分かれているからなんですな。普段の昼食は1階で、人を連れて行くには2階に上がって、てな寸法ですんなり使い分けるのが正しい地元民のあり方なんでしょう。でもって、普段着で入るセルフでまごつかないのも正しいあり方。高松出張なんかで県外人が連れて行かれて恐怖のどん底に落とされるのは、たいていここか「さか枝」「竹清」あたりでしょうな。慣れればなんのこたあないんですが。お味の方ですが、これがまた捨てたもんじゃあないです。わざわざ行くうまさでなく、毎日立ち寄れるうまさ。それに安い、早い、かしこまらない、ご近所セルフの基本ではあります。 |
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