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新規訪問店は店名が赤字になってます ときおり、後から写真等を挿入することがあります |
2006年12月
「太郎うどん」なのか「うどん太郎」なのか、よくわからんのであった。どういうことかっていうと、満濃から丸亀行く道筋にあった「太郎うどん」が32号満濃バイパス付近に移転オープンしたのである。なるほど、これが新店舗かい、と思ってシミジミでもなくぼけーっと眺める。入り口右には、前の店でも使ってた「太郎うどん」の日覆い。その上には・・・思い切り「うどん太郎」。たしかここ、最初は「太郎どん」だったのが、ある日こっそり「太郎うどん」に改名されてたはず。いったい、どうしたいんだろう。ちなみに店内に飾られた看板には「讃岐饂飩 太郎」と描かれているし、通販のHPは「太郎うどん」である。まあ、そんなことはエエとして、あの上質の昆布を主体のまったり出汁とツヤのある麺は健在。その昆布の出汁ガラを「ご自由にお持ち帰りください」システムも健在。しょうゆうどん ※ふつう ※ええぶん(10分待ち) というのはあれですか、「ええぶん」その都度茹でるっちゅうことですかな。ともに値段は同じ。あと、かけうどんは「ひやかけ」「ぬるめ」指定可。新興セルフはいつも進化を要求されるんでたいへんですな。 |
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第四回「うだつ寄席」無事終了。Kつるさん含め4人でミニツアー。「香の香」行った後、善通寺「亀八」跡にリニューアルオープンの「百こ萬」へ。ここの身内が同行してたんで、開店前だったがとりあえず入れてもらう。他に客がいないのをいいことに、皆で店ん中いじりだす
(^_^;) なんやら怪しいもんよーけ売り出したな。年代もんのペコちゃんやら、マンモスだかナウマン象だかの象牙で作ったといわれる鯉やら。船の舵もあるが、そういや「木沢村」ではスクリュー売ってたな。船一隻バラしてじわじわ売る気か?メニューを見てると「特太うどんできます」とな。まあ、ここは細麺がウリの一つなんでその裏をいったか・・・と思いきや「特大うどんできます」の「大」の字のまん中に画鋲打ってある。ややこしいがな。大将にそのことを告げると、しばらく考えた後「・・・あの画鋲、(文字と同じに)赤く塗っとかないかんな」って、おいおい。 |
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ちょっとした用件の隙に多度津「めん一」。そういえばここの「釜出しかけ」まだ食べてなかったのである。水で締めずに釜から直接とった麺を使用ってやつね。以前は茹で上がったのをたらいに一時キープしてたこともあったと聞くがこの日は10分ほどお待ちくださいとのこと。そりゃそのほうがええわねえ、特に夢2000使うならできたてに限ります。やや太めの麺は思ったほどぬめりもなく、しなやかである。ただ出汁がかなりしょっぱい。塩分含んだ茹で湯がからんでいるせいなのか、元々そういう味付けなのかわからんけど。 |
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丸亀市「麺や」。ここのグループ、なんだか、最近着実にうまくなってるような気がするのである。気のせいかもしれんが。ちょうどいいくらいの堅さの麺と、濃くもなく薄くもない塩梅の出汁。そして早朝営業。ある意味今時セルフの標準点かもしれん。かけ小にアゲを取ってレジに並ぶと「180円です」とな。かけだけで170円だったん・・・言われただけ払ってなるべく店員さんと目をあわさないように奥の席へ。気配を消しながら喰う・・・いかん、美味いけど喰ってる気がせん・・・懺悔せねば・・・店を出た。そうか、たしかここは早朝サービスでかけ小100円だった。まだ続いてたんだ。 |
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高松市「ひょうげ」。早朝(6:00〜)はセルフ、以後一般店となる店。早朝行くと、すでにビールで煮えていたおっちゃんらと大将が雑談中。かけ200円。やや扁平な不揃い中太麺、やわらかめ。昆布の利いたしっかり味の出汁でまとまっている。朝食べるにはちょうどいいうどん。 |
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某日、博多行き。ホテルにチェックインしたあとその辺をうろついていたら、なんと数軒先に「かろのうろん」じゃありませんか。これは博多在住うろんの神さんの挑戦に違いない。入りましたがな。かなり古い店舗である。善通寺「日の出」と高松「源芳」を足して割った感じ。ゴボウ天うどん430円。噂通り麺は柔らかい。これを持ってして、讃岐うどん食いは「こんなの、うどんとちゃう」と言うんじゃないかと思われがちだが、なんの、讃岐でもっと柔らかいヘタレ麺には何度も出会ってるし、「鳴ちゅる(鳴門のうどん)」はもっと柔らかくて不揃いである。ここのは柔らかいと言うよりふっくらしている印象。出汁は昆布主体で深みがある。アゴ出汁なんか使ってかなりクセがあるのかと想像していたが非常にスムースなのどごしであった。なるほど、麺の堅さと出汁の深みとの相関関係が見えてきた思いではある。 |
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某日、高松行き。移転なった「アズマヤ」へ。かつて椎名誠の『地球どこでも不思議旅』で「高松のさぬきうどんの真実」と語られた、うどんのある本格喫茶である。メニューには「Sanuki Noodle うどん」として「アズマヤのうどん」「おろし」「カレー」「ざる(夏限定)」「しっぽく(冬限定)」の5種。「デザートセット・うどん+ローゼorクリームぜんざい」1050円ちゅうのもある。元々そば屋だったりロイホだったりしたホテルの一階、厨房の使い勝手が悪いみたいでなんかのPケースの上で配膳したり、ちょっと大変そう。で、「アズマヤのうどん」525円。その正体はかけうどんに竹輪、アゲ、蒲鉾、海苔、薄焼き玉子、椎茸、ネギが華麗にトッピングされたかやくうどんであった。麺はたぶんその辺の製麺所作、作り置きなので推して知るべし。出汁はやや色濃い目でしっかりした味わい。今時ここであえてうどん注文するのってマニアとかそんなのくらいでないかなあと思うのだが、それでもここにうどんが存在し続けることが「さぬきうどんの真実」なのだろうとシミジミ思う。 |
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東かがわ市「宮川」。牟礼より移転。えらいまあ広くなっとる。入って右に実演コーナー。へえ、こんな名の粉使ってるんだ(内緒)。正面にセルフのカウンター。左に客席。もっと左には座敷もある。かやく300円(?) もちもちした不揃い太麺。透明な出汁だが、もやもやがかなり出ているのが惜しい。帰り際メニューを確認したが、『釜玉
又は
卵玉 350えん』ってなんじゃらほい(あ〜写真とれなかった)。釜玉=「釜からとった麺」+「玉子」だから、卵玉=「卵」+「玉子」で、えーと、玉子二個入りなんかい? あと、看板も謎。 |
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最近ハマり気味の多度津「山よし」。未踏破の釜揚げ。まあ、そつなくまとめてはいるが、無化調だとつけ出汁はキツイかも。 |
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映画「UDON」。香川ではさすがに好調だが、全国的にはいまひとつ入りが悪いらしい。まあ、いずれDVDで観りゃええわと思っていたところ、カントクと小西君が舞台挨拶するのでぜひ来いとのこと。瞬時に売り切れたという幻のチケットもって行きましたがな。 |
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琴平町「こんぴら街道」。週末の「宮武」は、もはや行列を見物しに行く場所になってしまった。その手前、「カントリー」に向かう角に先月出来たセルフ店。看板に描かれた、映画のと微妙に異なる『UDON』のロゴに少し引く。かけ小170円にゲソ天80円。新規店だから当たり前(でない店もあるが)だけど、まあ、清潔感のある店内。電子レンジや子供用椅子など、心配りもそれなりに。うどんはセルフ標準。有名店の多い場所だけにむしろこういう路線の方がいいのかも。 |
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善通寺市「大川製麺」。香川県観光協会が『うどん人-うどんちゅ-の旅』というタイトルでスタンプラリーを始めた。その詳細云々については省くが、特筆すべきなのはあの「ベビー用品大川」が一般の店に混じってエントリーしていること。ラリー期間中は店頭でフツーに食べられるのである。けっこうレアな状況ではある。注文するとちゃんとお盆に乗った丼に、天カス・ネギ・生姜トッピングの麺@だし醤油かけが出てきた。それ用に玉とって置いてあるんだろうか、いつもほどの活き活き感はなかった。それよりなにより、店頭のテーブルで食べてると、奥で麺湯がいてるおばちゃんのギャグ100連発が聞けんではないか。う〜ん。 |
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高松市「まるいち」国分寺店。もうええ加減どこの「まるいち」行ったか行ってないかわからんよーになったが、残すはここと大学通り店だけのはず(本日現在)。ここはなんとて釜揚げを喰わにゃならん。え〜、期待通り麺の量ひかえめ、ネギ、生姜も必要最小限。食べ歩きのウォーミングアップには最適なのである。香川最多のセルフチェーンだから、うどん自体の個性はさておくとして、清潔な店内、きちんとした客あしらいはやはりここでも感じます。店の奥に喫茶(コーヒー自販機)コーナーみたいに区切ったエリアがあったが、ぐだぐだ居座るときはそこに座ればいいのだろうか。 |
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坂出市「とらや」。前回「こういう麺は冷たいほうが」「冷たいメニューいただきにまた行きます」と言っていたのも瞬時に忘れ、あったかいかけ小220円。「注文してから麺を湯がくのでお待たせする場合があります」とのことだが、常時注文後湯がいているなら、『場合がある』じゃないだろうと思うがどうなんだろう。いやまあ、こういう店はそれはそれでOKですけどね。ラーメン屋さんなんかみんなそうだし、ここは比較的茹で時間短いからね。ツルツルシコシコの細麺に細ネギとカツオ・ワカメ(サザエさんかよ)のトッピング。美味い。次こそは冷たいの、いくぞ〜。 |
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高松市「たも屋林店」。あのTVチャンピオンの
(-_-;) 「たも屋」の新店。本店同様、朝7時からの営業がうれしい。日曜ということもあって早いうちから駐車場はほぼ満杯である。かけ150円にサラサラの天かすをかけていただく。なんというか、インパクトがやや弱いかな、と思うのはむしろ無添加にこだわるが故でしょうか。その意味で「凄いうどん」ではない。「すばらしいうどん」ではあるかも知れない。近場にあるといいなと思う店。 |
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坂出市「やまだうどん額店」。7月にオープンした綾川町の「やまだうどん」の2号店。ややこぢんまりしたセルフ店。かけに天かすのせて・・・。綾川と比べるとやや細めのすらっとした麺。出汁はカツオが全体をリードするタイプだが、わりとすっきりしていてまとまりよし。好感度高い味ですが、あいかわらずの中途半端な民芸調の外観は、讃岐うどんの店としてはなんか馴染まない。 |
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いけだ阿波踊りバザーのうどん。8月14〜16は阿波池田の阿波踊り♪ 某所のバザー&休憩所でうどん&生ビールっと。製麺所直送とはいえスーパーで売っているのと多分同規格の袋入り麺と既製の濃縮出汁。なのに無茶苦茶美味い。こうしてみると、あの連絡船うどん、あれと似たようなもんである。今ではあの独特の風景と郷愁が味の記憶を美化させたという説で納まってはいるけども、やっぱりそれなりに美味かったのかも知れない。150k超の剛速球と130k台のコントロール絶妙なスライダーは交互に見なきゃな。 |
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盆前はなんだかんだいって忙しいフリをしなければいけないので早朝うどんツアーっと。 |
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丸亀市「なかむら」。朝イチで丸亀方面に向かう。とりあえず「なかむらバイパス」を南下。まだ車がほとんど停まってないのを確認して駐車場に。客数人、奥で息子さんがうどん打ってます。やっぱりあれかなあ、芸術とも奇跡ともいえた先代の麺に比べると少し固コシ気味か。まあ、親子だろうが師弟関係だろうが全くのコピーというのはあり得ないし。 |
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善通寺「日の出」。新調した紺の暖簾がまぶしい。古民家を改造したレトロ調の店はよくあるが、リアルレトロというのは意外にない。琴平「さらさや」閉店の後は、このあたりではもうここぐらいしか残ってないのかも。お大師さんとうどんのこととなるとなんでもありの香川なのだから、こういった店は早急に県指定歴史的建造物として保存すべきですね、映画で浮かれてなんかいる前に。 |
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高松市「なかやま」。ここもまあ、早朝店の一つ。枯れかけた民芸調の店内である。かけ200円。アゲとカマボコ二種がトッピング。麺柔らかめ。特筆すべきは出汁である。白湯かと思うくらいに透明。昆布と塩主体の味、これで全体のバランスを取っているみたい。讃岐うどんとしては珍しい部類に入るな。まあ、朝イチだからこういうサッパリ系はそれなりによろしいかと。 |
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山本町「まなべ」。以前この店について書いたとき「一般の人が一般的に思い浮かべる結構うまい一般店」というフレーズを捻り出した。その思いは今回再訪してさらに強固なものとなった。ほんま普通なのである。普通ということはマイナスポイントが極めて少ないということである。それゆえ、美味いうどんを安心して心地よく味わうことができる。製麺所系に飽きたらその都度「まなべ」に戻ろうじゃありませんか。それと、ここはたしか中華も自家製麺だったはず。また試したいな。かけ小250円 |
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鳴門市「みつい」。いわゆる「鳴ちゅる」うどんの名店である。「鳴ちゅる」とは、『新うどん聖地』と一部のマニアの間で称される「鳴門のちゅるちゅるうどん」の略である。きざみうどん400円(?)高加水率で作り置きの柔らかぐにゃぐにゃ麺、深みのある美味い出汁。刻み油揚げのトッピング。この三点が基本。とはいうものの、ききしにまさる不揃い麺である。なんだろう、和風出汁でワンタン食べてる食感に近いかも。いいかげん讃岐の麺主体のうどんに染まってきた体質では、どうにもカルチャーショックを禁じえない。とはいうものの、讃岐うどんとて入り口も出口もカルチャーショックなんだろうと思いますがね。好みとしては「大井」と「船本」の間くらい。って、同じ時期に食べてないんでなんとも言えんですが。 |
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琴平町「宮武」。今年のGWはエライことになってしまった。一部有名店に観光客が集中しパニックが予想されたために、いくつかの店が休業せざるを得なくなってしまったのであった。いろいろ議論もあろうかと思うが「讃岐うどんって、そんなものじゃない」って折りに触れ語ることしか私にはできませんのであしからず。で、宮武の大将、ここ数年は連休なんかのあとしばらくは麺線が乱れる現象が目立ってきてましたが、先日の某テレビ番組での弱気ともとれる発言で、少しづつしみじみとここのうどんを食べることになるのかなあと、遠い目をしながら店に入る。平日の開店早々ということで、先客はカウンターに5.6人のみ。話しぶり(いかにも近所の世間話)と服装等からみて周辺の常連の方々と思われる。「讃岐うどんって、こんなもんだよなあ」と思いながらうどんをいただく。味のことはもう、語りません。 |
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善通寺「お接待うどん」。『善通寺創建千二百年』だそうで、七ヶ所参りなんぞ試みてみたりする。車なら数時間で廻れる話ではあるが。で、とりあえず善通寺さんに行ってみたらお接待うどんが始まっていた。6月からと聞いていたのだがまあええ。敷地内にテント張って早くもお客さんで満杯。市内周辺にある何軒かの製麺所から麺を仕入れてボランティア?のお接待さんが備えつけられた大釜で茹で、出汁かけて渡す。もちろん無料。あの洋菓子の箱は大川製麺のだな。あと、松井の印もあるが、これは映画「UDON」の松井製麺所ではなくこの近所の松井さんとこ。美味い不味いではない、これが讃岐の風景ってことだな。有名店の行列に並ぶより、こっちのほうがずっと面白い。で、七ヶ所参りの途中に「うどんあります」発見。 |
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高松市「めん」。さぬきうどんの魅力のひとつは『ぬるさ』であると言ってみる。出汁の話ではない。空気の『ぬるさ』である。昭和50年代の創業と聞くが、老舗ならではの空気のぬるさがここにはある。どこがどうといわれても分からないが、とにかくそうなんだから仕方がない。で、この店、駐車場がないのも私らにとっては難点なのだが、10時開店ということもあって、早々に行くことが多いのだが、そうなるとゴボ天、野菜天がまだ揚がっていない。「めん」という店名なのに天ぷらを目指して行く店、それなのに「カケ」のみですませること何度か。またやってしまった・・・。店の空気以上に探訪者としての自分がもっとぬるかったりするのであった。 |
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なんとなく、高松市「元匠」。もともと街のうどん屋というのは、わざわざ行くというよりそこにあるから行くもんである。だから、天満屋のへんまで来たから「元匠」に行くというのは正しいのである。店の評価はそれからだ。開店直後ということもあるが、の〜んびりした雰囲気。あとで気づいたが、厨房が別(2F)なんですね。1Fの厨房もどきの場所はおねいさんが配膳するだけ。それゆえにガチャガチャした空気が伝わってこないのかもしれない。ヒマになるとおねいさんいつもコミックかなんか読んでるし。それもまたよし。かけ140円。トッピングに天カス二種と削り節。ここはイリコ風味の出汁が美味いんだなー。麺はつくりおきでまあ普通、というか、このほうが出汁によくあうのはたしか。 |
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久しぶりの小豆島行き。瀬戸大橋並みにコストかかるんで一軒でも多く行っときたいところではある。が、まあそれはそれとして綾川の「麺や」。朝早いのは七難隠す。いや、エエ店ですよ。で、船に乗り込んだら売店でうどん。こんなもん宇高連絡船時代からのお約束。たしか大島の麺。ここまでではや2杯
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世間は映画『UDON』で盛り上がっとるらしい。まあ、なんかやっとるのは聞いていたし、撮影の関係で有名店が臨時休業していたのでほんのちょっと迷惑したぐらいの認識しかなかったのである。したがって、某所でこんなもん見かけても意味わからんかった。まあええけど。 |
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善通寺「いきいき」。一部の有名製麺所系うどん店が緊張感高まる行列店となった今、モーニングうどんとしてはそう悪いもんでもない。朝の客もまばらな時間帯(麺はややツライもんがあるけど)ここのだだっ広いスペースと強力な空調はいいもんであります。かけ小にちくわ天。 |
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三豊市大野原「小出」。あの提灯やら幟やらのにぎやかな外観。あの服部幸應先生のサインのある小出である。関東だきに『うどん玉だー!』の小出である。昭和40年代の創業というからたしかに年期は入ってるのだが、ここまで老舗のオーラを発する店は珍しい。なにより、エッジは立つものの柔らかめのつくりおき麺、醤油の風味の強いかけ出汁、かけうどんに対するやや高めの価格設定が、今どきの新興セルフ店に真似のできない存在感の根拠となっている。これもまた、さぬきうどん。また今度、デフォルトでHOTな醤油うどん、「うちが元祖」と言い張る釜あげ食べに行きたいです。 |
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製麺所を起源とするうどん店は朝が早い。一般店に昇格してもなお製麺のついでに食べさせる意識で朝9時前から店が開いている(それもかなりの老舗・名店)ことが多いのは讃岐の特徴であろうかと思う(他の地域は知らないけど)。要約すれば「モーニングうどんは讃岐の文化」なのである。でもって、高松市「大島」。高松市在住の人に「昔よく行ったうどん店」でアンケートしたら五指にはいると思われるほど地元密着型老舗名店である。もうひっさしぶりで、確か前に来たときはこの横に交番があって、店の駐車場が一杯のときはこの交番の前に路駐することになっていたと思う。その交番もいつの間にか無くなっている。さて、こういう店はダンドリが難しい。長い年月を経て常連には当たり前のローカルルールが定着しているからだ。思い出せ、思い出せ・・・。本来なら麺の入った丼が並んでいたはず。朝早いせいか出てなかったんで「かけ小」150円を直接注文。丼を受け取って、本来ならここでオプション取っていったん清算、それからテボであっためて出汁かける流れ。あー、先に出汁かけてしもた。こうなると支払いがしにくいなっと。次からは間違えないように。・・・人生どこまでも勉強やのう。結構強めの出汁にまあ柔らか麺。個人的に好みのタイプではないけどやはり業界重鎮のオーラを感ずるところではあります。 |
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高松市国分寺「三嶋」。結構老舗である。広すぎる厨房や客席の奥になぜかあるカウンター。製麺所から食堂併設店、そして単独うどん店、セルフ店へと変化して行く過程が言われてみればよくわかる構造である。こういう店の麺は茹でたてよりほんのちょっと時間が経って口中に馴染む食感の麺が相応しい。かけ210円をいただく。麺にわずかのプリプリ感が残って独特ですね。小麦の旨味と香りがかすかに。出汁はカツオ主体のやや濃い目。蕎麦つゆとの折衷タイプか。そういえば蕎麦メニューも多いです。ついでながら、中は小の30円増、大は中の20円増と、かなり小刻みな価格設定。で、その上にジャンボ3玉=340円があるってことは半玉刻みか? だとすると大とジャンボの価格差80円が腑に落ちん。さらに「かやく定食(小・中・大)」は20円増、20円増。「おむすび定食(小・中・大・ジャンボ)」は20円増、30円増、50円増。この微妙さはどっからくるんだろうか。あと、忘れ去られたような場所にあるヤカンの中身はウーロン茶のようである。 |
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第6回VOICE21あの店この店大集合!@高松三越に行く。とりあえず朝イチは綾川の麺や。はあ〜、モーニングうどんはエエのう。 |
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讃岐の海原雄山こと山田竹系先生とNHKアナ宮田輝氏、それにうちの近所の旅館の大将がうどん喰いに満濃長田に向かったのがもう三十数年前。このときの衝撃を帰京した宮田氏が吹いてまわったのが、讃岐うどんが全国に知られるようになる序章であったと聞く。その山田先生御推薦と伝えられる店、高松市「田中松月堂」。自分で湯がくセルフ店だが、店のど真ん中の釜が素敵。舌代(いまどき言わんよなあ)うどん・蕎麦・ざるうどんに「しっぽくはじめました」(麺は)これだけ。ぶっかけだの釜玉だのまるで眼中にないのだ。しかも小・大・大盛って、斬新なランク。「当店は『おふくろの味』です」って、店の雰囲気からは『おばあちゃんの味』が滲み出ているし。「ビール只今飲みごろです!」って、なんか鍋みたいなん入ってるし。なかなか香ばしくてよろしいなあ。昔風ぐにゅぐにゅやや太麺に醤油味のしっかりした出汁。 ※てなこと言ってるうちに、直後の06年3月閉店となりました。 虫の知らせってやつでもないんでしょうが、昨年の木村といい、その前の長田といい、しぶい名店の最後に妙に引かれて偶然立ち会うっていうことあるんですね。特に1〜3月。別に疫病神じゃありませんけど。 |
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『うどん くうかい
お大師さん』の幟を見かけた。いろはうどん遍路〜総本山善通寺創建1200年記念協賛事業だそうで。協賛だか便乗だか知らんが、とにかく近辺のうどん店32軒を廻るスタンプラリーらしい。ご本尊の特別ご開帳とか記念大法会とかの行事と並ぶといささか違和感なくもないが、うどんとお大師さんのためならどんな屁理屈も通す県民性だから問題ないのだろう。まあ、ここまで898店まわったワタクシとしては特にどうということはないのであるが、いちおう参加店一覧をみる。・・・へぇ〜、ベビー大川ねえ。あと、波動麺の「梵」に「毎日牛乳うどん」ですか。誰だよこんなにマニアックな選定したのは
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善通寺市「ジャンボ高木」。朝メシに〜、ジャンボ〜! なわけはないけど、早朝の釜あげは胃腸の目覚めによいのである。天ぷら取らんし出汁飲み干さんから後にひびかんし。小麦の香る麺に生姜いっぱいの出汁で喰う。釜あげはやっぱし、製麺所でなくて専門店やの〜。 |
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新年一番、丸亀「まごころ」で『さぬきのうどんさん』に初詣。かけ180円、たっぷりコロモのエビ天90円。いわゆるコンベア式大衆セルフの元祖である。あらかじめ玉の入った丼をとってテボで温め、天ぷら乗せて勘定。この手順を噛み締めるように、粗相のないように思い出しながら進む。突如ただならぬ気配・・・すぐあとのおっちゃんが誤ってテボ&うどんを湯のなかに落としたらしい。おばちゃんが「これですくい(なさい)」と、大きな網を持ってくる。あまりにも冷静かつ迅速な対応に、こういうのって日常的にあるんやなーっとしみじみ鑑賞。食べ終わったら器を洗い場に続くベルトコンベアに乗せて、そのあと『錦鯉の上手な飼い方』を勉強。ええなあ。県外からの一見観光客たちも、どうせカルチャーショック求めて来るんなら、こういうとこ目指せば渋滞も違法駐車も無縁で讃岐を体験できるんですがねえ。 |
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