月記0104-8

月　記

2001年4月～8月

日記だと毎日書かにゃいかんような気がしたので月記にしてみました。

日付は入れてませんが上に行くほど新しくなります。

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2001年8月

　8月最後の遠征。丸亀の「入江」。いわゆる「ノスタルジー系」ですね。古い住宅地のかたすみで、うどんもそばも中華もこなしていて、のれんに「出前迅速」なんてね。こういうお店は自家製麺とかそういうのは問わない。少し柔らかめの麺をしみじみ食べさせる出汁があればそれでいい。むしろ、シミジミ味の出汁にイキイキ麺は合わないのである。で、この店、なぜか野球選手のサインがいっぱい貼ってある。おお、ど真ん中のひときわ豪華なやつはオリックス時代のイチローのもの。でも「イチロー」「ICHIRO」って書いた上に「いちろー」ってひらがな書き (..;)　これ、ご本人の書ならプレミアもんなんだが・・・。次、坂出「こむぎ屋」。サティの裏っかわの店ね。のれんの掛かった入り口が二つ並んでいて迷わされるが、まったく深い意味はない。「男湯」「女湯」両方ののれんがあって中が混浴の温泉みたいなもんですな。この日も暑かったんで、各テーブルに麦茶の入ったクーラーポットが置かれているのは助かりますー。隣の和香松とともに商店街の日常って感じ。白っぽい出汁にのびのある麺。
次、高松の源芳。netwaveさんのお隣ですな。老舗ちゅうか外見以上に中は重厚な造りの店舗。それでいてかけ250円は良心価格です。しっかりしたコシで、しかも艶やかな麺。農家直送の自然薯がたっぷりかかった山かけをいただく。気品漂う逸品でございました。オフィスの多い地域にあってテーブル席のみなので相席は必至。何故か箸立てがなく、箸はお盆の上にぶちまけられてました。なんでやろ？
次、久々の松下。あら、こんなにゴツゴツしてましたっけ？ここの麺。もっとサラサラしたイメージ持ってたけど。いずれにしても、スタンダードな名店健在。
で、あと一軒、浜街道沿いに新規オープンの店発見。おあ？ざるうどん、ざるそばに、ざるラ－メン？何か色が違うだけでかたち同じっぽい。横で酒盛りしていたおっちゃんらがうるさいんでとっとと退散。帰り際カウンターに（ふつうスポ新聞かコミックのある辺りに）ひもの縛り方の本・・・・。謎だ。・・・・ってわけで、熱い熱い８月も終了(^_^)

　（下の稿より続く）困ったときの赤坂頼み (^_^; である。途中でビール買って、「うどん巡礼のオアシス」で一緒に豆腐を食しよう、てなわけで赤坂へ。あー、でも、この時期暑いんだ。ベンチに腰かけるにもよしずが立てかけられて・・・。まあええ。とりあえずうどんもらって、お約束の冠かぶっての写真撮ってもらって、おばちゃんのキャラに存分に触れてもらって、これもまた讃岐うどんワンダーランドのひとこま。豆腐の残ったのみんな押しつけてしまって、どーもすみませんでした＞チズコおばちゃん。
　さてさて、今回の旅のトリに選んだのが高松「はりや」である。ここは「仕事」のできるうどん屋さんですね。昨日の「仕事のできてた」店ですべったから、お願いしますよ、大将。SさんとＫ氏はハナからおでん取って食べてる・・・しかも豆腐・・・(^_^;)＼(･_･) オイオイ　どうやら、関東人にはうどん屋に必ずおでんがあるのが不思議なみたいである。で、このくそ暑いのにカレーうどんを注文するワタシ(^_^)　でも美味いがな。絶妙な粘り腰に、手作りカレー。相変わらず、釜を見つめる大将の目の鋭いこと。これで混んでなけりゃあなあ・・・。当然の事ながらセルフの店であれば、回転がメチャ速いというか、うどんがゆであがる早さで流れていくから、山越のような大行列でも意外に早く順番が回ってくるのである。讃岐で唯一と言っていい例外が、ここ。常に空席待ちなので、ひとり食べ終わって、次ひとりのペース。まあ、ＴＶでよく見る「行列のできるラーメン屋さん」みたいなもんで、都会の方にはフツーなのかも知れませんが。
　とまあ、わーわー言いながら、午後1時までに怒濤の7軒。高松駅から空港に向かう一行を見送ったあと（あ！　レンタカーに巡礼中のステッカー張ったままだぁ！）もうしばらくうどんは見たくないということで、このあと観音寺は小浜食堂の中華そばを頂いたのは誰も知らない秘密のないしょ。（このシリーズ終わり）

　（下の稿より続く）で、なかむらの次は坂出がもう。あいかわらずというか、日増しに美味くなってはいまいか。5年くらい前から毎日1/1500くらいづつ麺の密度が高くなっている気がする。　S「ここのうどん、美味しい。ウチのに一番近い」まあ、そうおっしゃるなら、それはそうなのかもしれませんが、こっちは一杯100円ですからねえ・・・。原価的には麺より出汁の方が高価なんだっけねえ。だから麺だけの勝負となったら製麺所の方が有利ってわけなんです。麺の切れ端を雀に向かってピ～ンとはねるも、路上に落ちてから喰う。天かすも同様。空中キャッチするはずなのに・・・。う～ん、こいつら、素人の雀やな（笑）
　次は大御所・山越。もう、期待通りの行列です。皆で名物釜玉を頂く。そういえば、ここは先払い。というか、製麺所系セルフの有名店ってみょうに後払いだよな。なんでだろ。ま、いくら客が増えても、いつもながらの山越釜玉。うめぇ。ははは。うどんを味わうとともに、いろんな観光施設含めて香川では希な大行列にため息つきつつ旅はまだ続く・・・。
　それからそれから首切り峠（*_*）越えて琴南町は谷川米穀店へ。夏休みとあって、平日にも関わらずこちらも行列が始まってます。あいかわらず安くて美味いんだけど、ロケーションもいいんだけど、最近はなんかこうそんなもん求めに来てないって言うか、なんかこの店だけ違うんですよねー、他の店と。ここのバーちゃん曰く「わたしらのころは、うどんが打てなくては嫁に行けなかった」てな話を紹介するとＳ「なるほどね、味噌汁みたいなもんだね、このへんの人にとっては」　ま、そういうことですね。それを確かめに来るんだ、みんな。
　この琴南の山中のもう一つの名物が「岩豆腐」。四国の山の部落でよくみかける固い豆腐、何処で聞いてきたのか「それ食べたい」ってんで、近くに店に連れて行く。そうそう、製麺所用に箸、丼、醤油持参してるもんね。名前忘れたけどこの辺りでは普通（イコール超レトロ）なお店でおばちゃんに尋ねると、近所の家の分だけ作っているので2丁しか残ってないとのこと。速攻でそれ頂戴とは言ったものの、どひゃぁ、1丁でケチな店の4丁分くらいあらあ・・・。しかも気がつけばわれわれの腹には既にうどん5杯入っているのであった・・・。

　（下の稿より続く）二日目の朝、野暮用あって5時起き。ねぶい・・・。8時に善通寺に集合して一杯目はベビー用品系「大川」。「東の池上西の大川」ってフレーズ、急に思いついたけど、そういうことですよね。意味分かんなければ、両方行ってみてください。表の鯉も順調に育っています。マイ丼、マイ箸、マイ醤油を持って入店。本来製麺所なのでこれが普通なんですけど、最近はマイ丼だと、1杯62円が50円になるようです。で、大量玉買いの予約に来ていた先客が店の人とごにょごにょ・・・。同行者「おいおい、50円でまだ値切ってるよ・・・」ここもやっぱし期待通りのストロング麺。ま、それ以上にこの状況からして凄すぎ。え？どんなに凄いって？　それは言えんな・・・。
　次、飯山なかむら。昨年Ｋ氏と行ったのだが、よほどインパクトがあったのか再リクエストである。開店の9時前に到着、ぶらぶらとその辺で待たせてもらう。土器川添いの道もだいぶ出来上がってます。しかしこんないい道できると怪しさ半減かなあ。大型バスとか入って来るんかなあ。しょうがないよね、もう一個の観光地なんだし。大将マイペースだし。うどんの方は相変わらずのグニグニ系。でも同行者、店の中から出てこないよ。大将の技を観察してるんかな。外で腰掛けて食べた方が美味いのになー。そのうちに次々と客が入ってくる。あ、別室で弁当開いてる家族もいる。公認とか黙認とかでなく、麺を受けとったら後は勝手にやっとくれという讃岐的セルフの情景。ええですなあ。（まだ続く）

　（7月最終稿より続く）8月アタマの暑い暑い某日、関東からの刺客を迎え撃つべく高松空港へ。待ち合わせに分かりやすいようにと「恐るべきさぬきうどん/腰一徹」のシャツを着込んでいく。途中景気付けに「橋村製麺」に寄ったら、おばちゃんに「あんた、そんなもん作ったんかい！」と突っ込まれる。作ったんやないわい、買うたんじゃい！（2000円も出して）ちなみにこの日の橋村、ベスト麺でした。(^_^)
　で、とりあえず合流。うどん屋チェーンから女性社長のＳさんと、あとお二方、それにＫ氏と私の5人は坂出方面に向かったのであります。向かったのでありますが、いきなり道間違えたりする私。行き止まりに直撃(^^ゞ　だって、空港の周りの道、ややこいんだもん。それにこの辺は最近通ってないんだもん。むこうも初っ端から「何やこのナビ」思うただろなー、かっこわりー。
　そうやって時間を潰しながら向かうは「彦江」。時刻も3時過ぎてるし、ここは3時半から夕方の部再開だし、讃岐名物看板無し製麺所タイプの茹で立てうどんを頂くには、ベストチョイスかな、と。駐車場が出来てからは2回目かな。昔は遠くに車止めてテクテク歩いたもんだよなあ。でも今日は10歩あるいてもクラクラするぐらい暑い。ちゅうわけで久々の彦江、旨いっすね。前場さんと並んで讃岐の麺の典型というか、旨いうどんのお手本って感じかね。小130円てのも県外客の一杯目に印象深かったりする。Ｓ「麺がしっかりしてて、なおかつ味があります」　ここでＫ氏、データのいっぱい詰まったメモ帳を残汁入れのバケツに落とすアクシデント。あわてて洗い流すも、ほとんどが万年筆書き。顔は笑ってたけど、しーらねっと(^_^)　ま、みなさまがたも胸ポケットにはご注意を。
　次、高松に引き返して「池上」。そう、高松最強のディープ店である。ここもしばらく来ないうちにいつの間にかテーブルがセットされている。その上に七味やらゴマやら醤油やら揃っているのだが周りの雰囲気がそのまんまなんでかえって異様さが強調されるうれしい誤算。頭上にはツバメの巣。待っている間に隣の人の背に大きなムカデが走る。この店においてはありふれた日常である。先に来ていたじーちゃんが、丼に水張って冷たい麺入れて、続いて付け出汁用の容器に出汁醤油を入れ茹で湯で割ってネギ入れて、ゴマ入れて、わっ、その上にありったけの味の素振り掛けよる。ひょっとしたら器の中に珊瑚礁みたいな島が出来とるかもしれん。じーちゃんよ、ここは1杯65円ですよ。味の素代だけで元取ってないか？　まあ、セルフってのは、讃岐の日本語で勝手に何やってもええっていうことなんだろうが・・・。　Ｓ「私、これ以上もう何があっても驚かない・・・」　以前より短めになったのと、暑さのせいかそれとも夕方の部に行ったせいか、若干だれた感じもしないでもないが、やっぱ出色のストロング太麺でした。そういえば、この店がマスコミに正式初登場したのが「あわわ」の1月号だっけ。店にもおいてありました。おばちゃん「この本、おばちゃんが載ってるんでー」　私「僕も、こっちのページに載ってるんやけど」　おば「ああ、道理でどっかで見たとおもったわ」　・・・ほんまかいな(^_^)
　日も暮れてこの日最後の〆に客人達の泊まる丸亀までの間にある有名一般店。あれぇ、もうひとつやなあ。ここは天ぷらが美味いんだよなあ、と吹きまくって来たのに、以前のサクサク感はどこへやら。固いだけのバリバリ衣になっていた。なんちゅうか、天ぷら屋の天ぷらから総菜屋か大衆食堂の天ぷらに変化したみたい。あの業務用天ぷら粉の天ぷらやん。よく見ると大将、カウンターの前をぶらぶらするばかりで厨房に入ってない！　お弟子さんの作なんだろうか。いつもこうなんだったら、ちと辛いなあ・・・ちゅうわけで、続く。

2001年7月

　えらいことになりましたがな。「そば・うどん」の発行元、この業界では泣く子も号泣する東京のＳ書店のＫ氏から連絡ありまして。このＫ氏、ひょんなことから昨年ミニうどんツアーに連れてって、カルチャーショックをガツンと一撃与えて帰したんですが、今度は関東でうどん屋チェーンをやってる会社の幹部連を引き連れ、四国再来襲するから覚悟せい！てんで。まあ、ひらたく言えば関東から4人ほど行くからナビよろしくって事ですか。で、詳細は8月分に。

　昼間は出にくい状況なんで早朝店へ。「あさひ」今月かぎりなんだな・・・。なんでだよぉ～！　ハタ某カムバーック！！　ってさけんでみる。無念。あと、多度津の「橋本」、丸亀の「麺や」どっちもお気に入りなんだが、う～ん、夏場のうどんは何処もむずかしそうです。はい。

　7～8月は激ジョブ状態。どうにもこうにも動けませんです。と言いつつも高松南部方面を遠征。名の知れたなかで行き残していた「川島ジャンボ」。例の食い逃げOKの店（3.5玉×2を10分で食すと）である。9時半開店のハズがなかなか開かない。10時近くにやっとOpen。高松市内とはいえ、この辺まで来るとのんびりしたもんです。メニューは釜揚げ・ざる・冷やしと、つけ麺系オンリーなのが潔い。とはいうもののこの手のうどん、よくわからんです。かけに比べると熱さ（冷たさ）が極端だし、つゆはずっと濃いし、薬味もきついし、どっちかっていえば勢いで食べてしまうもんなあ。キムチ鍋に熱燗やってるようなもんか？（違うか）。店内に貼られた近くの大学生の記念張り紙（？）がレトロで良いです。
ところでこの近くに「うどん」の幟があったんであぜ道を入っていくと、奥の道沿いにずら～っと幟、幟。たどり着いた先はなんかの工場みたいで、その中に何か食堂みたいなんがあるみたいだけど、人影もなくひっそりしていて怖かったので泣きながら撤退してきました。あれ、なんだったんだろ。
次、十河の「久保」。香西の久保があんなだから、そんなのを（どんなんや？）期待してたら、ん～、何か普通っぽい。セルフはセルフですけど。ん～。
国分寺「たちばな屋」。入り口がわかりにくくて変(^_^)。おばちゃんばかり数人でやっていた。注文すると暖めた麺をくれるのでそれに自分で出汁かけて精算。天ぷら類、特に昆布天がでかい！カボチャ天が分厚い！しかも80円。豆天、イワシ天もある。こんどきたら持ち帰りにしようっと。
で、次「もり家」。むかし「いろり家」だったとこか。こぎれいな一般店である。一般店ではあるが、オプションの天ぷらとかは勝手に取る讃岐標準スタイル。えーなになに、かき揚げおろしうどん580円が写真入りでお勧めか・・・。でもアレなんだよな、事前情報で「オプションのかき揚げ80円+おろしぶっかけ280円=360円」て聞いてるもんね。普通はセットにするといくらか安くなるもんだけど、勝手に取るセルフスタイルの方がなお安いのがこれまた讃岐標準。麺がピチピチしててなかなかよろしゅうございました。まだ花輪も残る新規オープン店のわりに店員さんも手慣れていてGoodです。

2001年6月

　6月乏日、「藤本手打ちうどん店」。某タウン誌に掲載予定の「田圃の中のアイドル」って、ここだな。たぶん。讃岐の平均値よりはちょっと若いお姉さん達が製麺からオプションまで全部やっている。女性らしい少し柔らかめの柳コシタイプ。こういう、作り手の顔と一致する麺っていいなと思う。床は何故か発展途上。コンクリ打つ前の砂利の段階で停まっている。かけ100円。入り口で野菜やらメロンやら売っていた。

　阪神名物、見放される直前の神懸かり連勝でここ８試合で７勝１敗。勝率６位ながら勝ち星暫定４位。暫定１位の巨と負け数で並ぶ広島より上にいってしまった。ということは、この三チームでプレーオフか、・・ちゃうか(^^ゞ　個人的には、ここまできたらおもいっきし負けて監督交代につき進んで欲しいんだが、ヘマした選手に「秋季練習でシメちゃる」だもんな。こないだまで「あと数ヶ月や・・・」とかぼやいていたくせに。ま、エバちゃんの活躍に期待しましょう。

　６月某日。ここんとこ新規店ラッシュで調査が追いつかない。とりあえず行けたとこだけ。
　「田舎うどん・源」大野原町・・愛媛の方から情報もらったんですが、いやあ、よく発見しましたねえ。讃岐標準というか、表の道には幟が二本あって、店舗は見えない。そこからあぜ道を少しはいれば忽然と現れます。到着したのが午後３時頃。大将と奥さん（推定）は店の外で休憩中。中には客だか身内だかわからんばーちゃん。時間的にちょっと辛いかなと思いつつ「かけ」２００円をいただく。ついでにかき揚げ一枚１００円。麺は太めで地粉っぽい黒ずんだ感じ。もちもちして、どっしりした団子汁に似た独特の食感です。なるほど、看板の「田舎うどん」に納得。出汁はすっきりして結構うまい。高松「丸山」級です。かき揚げの小エビがでかくてプリプリ。観音寺「きたの」に次いで２軒目の出会い。それぞれに個性があり、うどんもなかなか美味しかったのです。「小出」の前の道を西へ、「イシイ」から降りてきた道との交差点（萩原交差点）を越えてさらに西、350ｍくらい。営業時間は10：00～20：00。休みは表示されていませんでした。「かけ」のほか、「醤油」250円、「釜玉」「肉」「山かけ」など。一見セルフのようですが、一般店、後払いシステムです。で、土曜日に再訪したときには早くも駐車場いっぱいでした。「やまうち」のように戸口でいろんなもん売っている店って時々見かけますが、ここでは石灯籠売ってます(^_^)。十ウン万。誰がうどんのついでに買うってか・・・。
　「高松港湾ターミナル」サンポート内にある同ビル2Ｆの売店。高松、港、連絡船といえばうどんですねー。冷凍みたいですけど、いい麺使ってます。かけ200円。カウンターの他、前のロビーみたいなとこで海を見ながら食べることも出来ます。上の階には宇高連絡船の資料展示コーナーがあります。嗚呼、哀愁の昭和代。
　「医大前うどん」三木町香川医大西隣・・セルフ。明るい雰囲気のスタッフ。やや柔らかめの細麺は長尾の「入谷」風。天ぷらの横に天かす（フリー）がおいてあるんですが、かきあげの分裂したやつがいっぱい混じっていて、ひそかにお買い得です。
　「一（いち）」観音寺玉屋の跡にできたセルフ店。以前の時の止まったような雰囲気とはうってかわって活気がある店内。それもそのはず、めいっぱいエネルギー発散しているのはあの将八の息子さん。芸風そっくりですわ。イキのいい麺、すっきり出汁。かけ170円？営業時間9：00～。無休ですが、若大将曰く「週一休みにせな、ワシもたんがー」・・兄ちゃん、張り切り過ぎやって。
　「丸美家食堂」満濃町、一般店。「可圭津」とパンの「カレンズ」の中間あたりにこないだopen。食堂といっても、メニューはうどんとオプションの天ぷら、すしのみ。醤油100円、つけ、かけ200円。かけは生姜とネギが別盛りになっている。家族でやっておられるんでしょうか、まだちょっとばたばたしているみたいで、評価は早いかも。白くしゅっとした綺麗な麺。10：00～
　「はなまる」レインボー通り店。とうとう、かけ100円になっちまいましたな。ファミレスのような清潔感のある店舗、三連ウオータークーラーや電子レンジの配置も画期的。やっぱり、こういう店がこれからの讃岐うどんの一勢力となるんだろうなー。それも「日常タイプ」の。釜玉カレーにフライ載せて頂きましたが、なかなかよろしゅうございました。

2001年5月

　5月望日、中・西讃遠征。まずは久しぶりの坂出「山下」。あいかわらず場所が分かりにくい。４度目か５度目の訪問だと思うが、今日のが一番の剛麺。薪で茹でる事の効果はよくわからんが、とりあえず年季のはいった店構えとマッチしてええ感じ。自然体だもんな。かけ120円は安い。次、坂出市「石井」。ここも今日は剛麺。前回訪問時に目を付けていた押し寿司290円を取る。豆腐１丁分はあろうかという大きさ。上に穴子とサワラと卵焼きと木の芽が乗っている。下は飯だけかと思って突き崩していくと、わ！　おにぎりのネタみたいに中心部にまとめて具がはいっている。レンコン、人参、豆、コンニャクその他いろいろ。こりゃボリュームあるわ。次、多度津町「大木屋」。なんかここの駐車場、無理して線引いてないか？　満車になると出られない車がありそうだぞ。かけ230円。「ひやかけ」「ぬるかけ」「あつかけ」どっかで聞いたような三メニューではある。やや濃いめの出汁に生姜が乗っかっている。次、詫間町「レストラン西野」入り口で喫茶とレストランに分かれている。レストランといってもいくつかの定食の他はほとんどうどんメニューである。時間的にも昼を大分回っているし、あんまり期待はしてなかったのだが、出てきたのはアッと驚く太麺。かなりの作り置きと思われるのに、しっかりしている。コシがある、というより腰がすわったという感じ。ちょっと田舎っぽい濃いめ、でもすっきりした出汁とこれがまたよく合う。久々のヒット。次、満濃町「よしのや」。あの満濃トライアングルの一角をなした「柳生屋」の跡に出来た店。若い女性二人でやっていた。「柳生屋」とくらべ、レジの位置が奥のカウンター上に移動した以外、特に変わったところはない。食器類もそのまま使用しているようだ。メニューもほぼそのまま。「カボチャコロッケうどん」というのが新メニューか。ざる350円を頂く。「作り置きの麺もあるけど、10分ほど待ってもらえれば、新しいの出せます」とのこと。正しい応対である。待ちましょう。で、出てきたのが、前の店のときに比べてネジレ系のやや細麺。まあ悪くない。つけ出汁が多すぎとか、いまいち水が切れてないとか、薬味がわさびで、生姜も欲しいな、とかまだ注文がないわけではないが、競争の厳しい立地だけに、あえて声援を送りたいものである。満濃トライアングルの名を消さないためにも。

　5月忘日、高松駅＆サンポートのオープニングイベントへ。「恐るべき讃岐うどん」コーナーに向かうも、大混雑につきいったん退却。新しい駅ビルの2Ｆにオープンの「うどん処・艶艶（つやつや）」に寄ってみたりする。初日とあっていまいち行きとどかない様子。そういえば多度津「ひろ濱うどん」は、オープン時の大混雑にもしっかり対応してたよなあ。まあ、あっちはセルフこっちは一般店だけんども。「生醤油うどん」が500円ってか？その辺の製麺所かセルフなら100～150円やぞ。サンプル見ると深めのお皿みたいなんにうどんと、キュウリ、エビ１匹、なんか黒っぽいもんが乗っている。よし、これ頼も。待つことしばし。出てきたうどんは、少な目だった(^_^;　でも、具が多い。エビは2匹だし、キュウリも、黒っぽいもんの正体・椎茸の煮たのも、なんか見本より多い。普通逆やろって・・・まあええか。で、ちっこい徳利に醤油でなくつけ出汁が入っている。食べながら隣の人が見ているメニューを覗き込むと「ぶっかけ」の部に「生醤油」と「ぶっかけ」と「釜玉（500円！）」が並んでいる。なんか、伝言ゲームやってるうちに話がごっちゃになってるみたいだぞ。そこそこ待ったわりに、麺はだいぶ時間がたっている。段取りが悪いんかなあ。なら、いずれ解消されるだろうからまだいいんだが。うーん、出来たてはけっこうギッチリして固粘り系か。なんか「めりけんや」風だけんど、どうなんでしょ。オープン記念で樽酒と、ボールペンを頂きました。なんせ、讃岐の玄関口、高松の顔でありますから、頑張っていただきたいものです。

　えーと、左の絵、いちおう酒のイメージですよっと。5月棒日琴平の凱陣の吟醸、Ｈ10.10日付のやつを開けてみました。三年半前の仕込みだけど、さすが、長生きしますねこの酒は。味も香りも、よりいっそうふくよかになってきてます。香りなんぞ、え！こんなに出てたか？　と思うほど。で、新酒は新酒でそれなりに飲めるから面白いんだよな、ここの酒。そろそろ今年の分の仕入れに行かなくては・・・。

　5月某日この約三週間で連敗したのは２度だけ・・・って、勝ったのも２つか３つ。なんとかならんもんかのう。先発のベテラン投手たちは宮古島で遊びすぎたんかのう・・・。中継ぎ陣はがんばっとると数字だけ見てる評論家は言うけれど、判で押したように右-右、左-左やもんなあ・・・。そら、とりあえず防御率はよくなるかもしらんが、ジグザグ打線組まれたら１イニング3,4人つかわな終わらんし・・・。まあとりあえず、投手川尻で１塁広澤、右翼クルーズはやめてくれよ。右へ流し打てって、ゆってるようなもんやん・・・。

2001年4月

　4月乏日、高松方面へ。マルタニ製麺（再）。がっちりした麺、ちょっと田舎臭い出汁。お目当てはジャガイモ天。小さいのが３個串刺しで、アメリカンドッグみたいな衣付けて揚げてある。ついでにゲソ天、これも串刺しで甘いふっくらした衣。ソースだぼだぼにかけると、実にＢ級な美味。店構えもええかんじです。次、時岡。いかにもひっそりとした製麺所タイプ。麺はとっくに打ち上げられていてアレだけんど、噛むとほんのり甘みのある麺。鰹節がのって出てきます。次、金原。ワカメを練り込んだわかめうどんの店。ワカメのせいか、独特の粘りを感じる。麺が緑なら店の外装も緑。夜は居酒屋のいわゆる二毛作店だが、いろいろ置いてある日本酒の中で、お勧めなのが「緑川」だったりして、たぶん緑が好きなんだろうな。で、最後に、あるお寺の近くの※※。大将がぼさぼさの髪で出てきた時点でちとやばい。案の定、丼に髪の毛一本・・・。麺も異臭がする。完食したものの、なんか気分が悪い。まあ、なかにはこんな店もあるよなあ・・・。

　3試合連続完封負け・・・・。　さぶぅぅ。　しっかし、わかりにくいぞセリーグの勝敗表。下手すると順位と並び順が合致しないケースが出てくるやんか。あ、順位表ではないのね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　4月某日、徳島行き。目指すはこの日オープンのＧさんの店「名面倒」・・ちがった「名麺堂」だぁ。度重なるうどん巡礼の末「うどんハイ」状態に陥り、社会復帰との折衷案でうどん屋を始めるという（嘘）Ｇさん。さてはお手並み拝見。
　川内インターからＲ11号を南下、市民病院入り口を過ぎてNTTの大きなアンテナ過ぎてすぐ、黄色と黒のタイガースカラーの看板を発見。車を降りるとちょうどＧさんがのれんを掛けるとこ。名誉ある第一号客である。おー、綺麗な店やん、麺打ち場と釜がそれぞれガラス張り。デパ地下みたいやん。熱いかけをいただく。かけうどんは難しいぞー・・・・とつぶやきつつ一口・・・・「うまい」。今までのＧさん作のなかでも最高かも知れない（そら、最低だったら店だせんが）。オープン最初の１杯なのに、もう10年もやっているかのようなバランスの良さ。適度なネジレのストロング麺。あっさりいりこだし。あえていえば宮武・山内系。緑あひるを最大限に活かすとやはりこの方向に落ち着くのだろうな。名誉宮武ファミリーNO.5をひっそり与えましょう。県都徳島は高松より遠く、なかなか行けませんが、がんばってください。また行きます。

　4月忘日、東讃方面に出撃。第一ターゲットは先月末開通した高松自動車道（高松中央～板野IC）にオープンした「津田の松原」SA。ここのウリはおそらく世界初の本格「セルフうどん」コーナーである。物好きにも、挑戦してまいりました。　入場料：軽・150円 (^^ゞ　　一般のSAによくある軽食コーナーの2/3くらい（5～6ｍ）がセルフカウンターに割り当てられている。向かって右端が食器返却口。衛生面に配慮してか、ダシを捨てる所は水洗。その左が製麺スペース。ここにお盆があって左に流れていくシステム。初心者のために各段階に案内板が貼ってある。（ここで麺をゆがいて下さい。等々）本来はあらかじめ麺の入った大盛り・普通の２種類の丼を選択し次に進むのであるが、玉切れでしばらくお待ち下さいとのこと。（ふむふむ、讃岐っぽいぞ・・・）待っている間、おばちゃんが生地を伸ばしているのを覗き込む。やや黒っぽい生地・・・。わ、おばちゃん、ノギスで厚さ計っている！まるでＫメラさんみたいやん(^_^)。数字は見えないが、やや細め3ｍｍ弱か。で、あとは「てぼ」で湯通しして、天ぷら＠8種各100円、おでん＠100円、肉150円前を通過、ネギと天かすとってレジへ。精算すんだら出汁かけ、箸取り、水汲んでテーブルへ。まるっきりフツーの讃岐型セルフです。おそるべし、讃岐うどん文化・・・。このルート通って讃岐に入るうどん初心者さんには、いい練習になるでしょう。かけ普通：250円、大盛り：350円。ざるは50円増し。朝10時～夜9時（だったと思う）の営業。　え？　お味？　う～ん、発展途上っていいますか・・・。県外客に「これがさぬきうどんかぁ」って思われると正直、つらいっすね。アイデアはいいんだけど。
　で、次が寒川町「木下製麺」。おばちゃん、足が悪いのか杖ついてます。一人でうどん作ったり玉売り用の袋整えたり・・・。無理せんようにね。いかにも讃岐の日常的な製麺所付属うどん店。ややくっちゃりした麺だが贅沢を言う状況ではない。かけ140円。すし、てんぷらのみ。
　その次、津田町「松の家」。同名の製麺所向かいに新しくできた100円うどんの店。あ、でも店奥に製麺機がある。周囲を観察していると「そこの丼取って」とおっちゃんの声。なるほど、手にした丼の種類で大小が決まるシステムか。おー、見た目、東方面には珍しい極太ストロングタイプの麺。と思いきや、いまいち密度が足りない軽い麺。だし普通。まあ100円だしぃ。ねぎはスプーンで3杯目から別料金となる（笑）。2杯目入れるとき滅茶苦茶緊張するやん。「素ラーメン」250円ってのもちょっと気になる。
　次、引田町「駅前うどん」。（引田店）となっているが他の店は知らない。ごく普通の一般店。評判の肉うどんをいただく。まあ、肉うどんかな、と。やっぱり、東の方は麺が軽いな。個々の店の問題でなく、この土地特有の味。
　次、坂出市「一力」。坂出サティのスナックコーナーに新規オープンの店。おすすめと書かれた「ぶっかけ」をいただく。今度は少し麺に力入りすぎ、固い。やや甘めのダシはまあまあ。「ぶっかけ」がおすすめという店はたいていこうだな。メニューに「さぬきうどん」というのがあるが、さぬきうどんの名誉のために止めた方がいいとおもう。
　最後に丸亀市「丸亀」（もうちょっとひねりなさい(^_^)）。民芸調のインテリア。うわさの「冷やし肉おろし」600円をチョイス。ぶっかけに大根おろし、その上に熱い肉が乗っかっている。両者の温度差が何となくミスマッチ。それぞれのパーツは旨いんだが・・・。丼モノとのセットメニューがもう一つのウリのようであるが、さすがに（量的に）食えん。また今度フツーなメニューに期待しようっと。