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精霊戦士スプリガン
メーカー:コンパイル
機種:PCエンジンCDROMシステム
ジャンル:シューティング

 1991年発売。面クリア型縦スクロールSTG。ナグザットサマーカーニバル91の公認ソフトで本編の他に3分、5分のスコアアッタク、及びタイムアタックモードが遊べる。



電騎士アレスタ?独特の雰囲気のコンパイルシュー
 本作品はいい意味でも悪い意味でも当時のコンパイルSTGの象徴的な内容と言えます。アイテムや残機をバカスカ増やし、大量の敵や地上物をただひたすら破壊する。ある意味、爽快感バツグン、ある意味道中がダレるゲーム内容です。スコアアッタクモードもあまりにも大量にパワーアップアイテムが出るため武装を絞ることができず。早回しによる独特のトリップ感が良い、カネコ制のスターソルジャーシリーズと比べると見劣りするモノです。

 そんな中、よくできてるのがデザイン周り、本作は一見ドラゴンスピリットを彷彿とさせるRPGデザインですが、中盤当りからレトロ調の機械郡デザインが混ざっていき、後半面では宇宙が部隊となり敵や背景は近未来的機械のデザインとなります。他にも城の床が割れ宇宙空間が出てくるなど、非常に見た目で楽しませてくれます。

 更にパワーアップが特徴的で4つの色をした玉を3っつ組み合わせることによりなんと29種類もの攻撃形態をとります。使える武器と使えない武器がはっきりしていますが、易しめの難易度に合わせ、色々と攻撃を試す面白さがあります。

 総じてコンパイルらしい「遊んでいて楽しいSTG」、それが本作と言えるでしょう。






−U−underwater unit

メーカー:RACJIN
機種:PS2
ジャンル:3Dシューティング


 2002年発売。地殻変動により、地表の大部分が水没してしまった近未来の地球を舞台に、最新鋭潜水艦「クロノス」を操り敵潜水艦を駆逐してゆく。



ああ、麗しのマイナーゲー
 本作は真性のマイナーゲーではないでしょうか。ファミ通で結構、広告が出ていたので、たぶん名前だけなら皆さんも御存知のハズなのですが。潜水艦ていうのが、かなりビミョーな雰囲気を漂わせます。仮に潜水艦が好きな人間だったとしても、「単座でまるで戦闘機のように立ち回り、魚雷の他に対空砲やらミサイルやらやたら装備が充実して、船底が重装甲の巨大戦艦をわざわざ水上から攻撃」とゆーかなり既存の潜水艦の概念からかけ離れた機体だらけの本ゲームにはかなり疑問に感じるのでは?ご丁寧にも専門雑誌「ユーゲー」にも紹介され内容の善し悪しに関係せず日の目を見ないゲームなのです。



良作の内容
 で、実際のゲーム内容なのですが、これが結構、と言うか普通に良い出来です。20に渡るミッションは殲滅戦を主に、探索、護衛、巨大ボスとの一騎打ちと多彩。操作は3DSTGらしく難解ではありますが、同ジャンルとしてはストレスはありません。同型機のライバルとの数回に渡る一騎打ちや、古代兵器という巨大無機生物との戦いもいい味を出しています。BGMは通常は脇役に徹しつつ、ここぞという場面で効果的に場を盛り上げてくれます。メカ群のデザインは少々おもちゃっぽいところが有りますが、色鮮やかな南洋、凍てつく凍土に潜む北の海と、生と死がひしめく海の姿をうまく表現し、ビジュアル的にも良い感じです。

 難易度的には多少難しいところはありますが、難易度設定も有り、一度クリアしたミッションを再度挑戦することでお金や装備が手に入り、RPG的なプレイでできるだけ先に進めるようにすることも可能など、ゲームが下手な人への配所も考えられています。

 総合的にこのゲームを見た場合、本当に丁寧に作ってあり、大作、傑作とまではいかないものの、たいへん優れたゲームだと感じます。制作元のRACJINはあの「BUSINシリーズ」も制作しており、その仕事ぶりには納得がいきます。



戦略3DSTG
 本作の最もな特徴が、「潜水艦」を扱った3DSTGという点です。潜水艦ですから、通常のフライト系3DSTGと比べれば、自機も敵もゆったりぬっぺりと動き、スピーディーな戦闘は出来ません。そのかわりじっくりと敵の動きを読み、追いつめていくような戦闘が行われるのです。目前の敵にロックをかけつつ、後方からの魚雷を急速潜行により回避。すかさず急旋回で逃げようとする前方の敵に向かって、回頭しつつ魚雷を発射。拡散するようにばらまかれた魚雷に足止めされた敵に接近し機銃乱射で止めを刺す。続いて前進の勢いを殺さぬように180°の旋回を行い、後方の敵を補足。敵の次の一手を読み、先回りをする感覚で自機を操作する。低速で、かつ停止や後退もできる潜水艦だからこそできる、頭を使った3次元戦闘です。回避もバラスト潜行と呼ばれる急速な上下移動によって行われるため、死角からの攻撃もレーダーを見ることにより、比較的簡単に避けることが可能です。

 更に面白いのが、自機の魚雷は一度ロックした後、機首を敵から外した状態で撃てます。障害物の目前で、その向こう側の敵をロック。障害物を避けるように機首を左右に振った状態で撃てば、物陰に隠れた状態で敵を攻撃できます。また、自機にはXソナーという画面全体をワーヤーフレーム化させる面白いレーダーが付いており、障害物の死角の敵を見つけることも容易なので、スナイピングをするような感覚での遠距離攻撃も可能です。

 自機を完全に操作するには、自動車をバックでスイスイ走らせるような空間把握能力が必要ですが、潜水艦ゆえに真上を向いたりはできないので、「縦横方向+高さ」といった簡単な空間構成なので空間把握もやりやすく、戦略的な戦闘を更に行いやすくしてくれます。



生と死の揺りかご
 最後に、3DSTGとして他ゲームとの決定的な違いは、海という舞台にあります。自分はスキューバダイビングをやっているのですが、水の中というのは「水」という媒体に常に包まれた独特の気持ちよさに溢れています。かつて胎児であった頃、母親のお腹の羊水に包まれていた記憶が蘇るような、そんな安心感があるのです。本ゲームはその「水」の存在をきちんと描いています。こもりくぐもったように響くソナーや通信の音。前進ボタンを押すと「進む」のではなく、前進ボタンによりスクリューが回転し、その力で水を押し出す確かな感覚。複雑怪奇な水中の地形をゆったりと進み、資金稼ぎのために埋蔵された宝を探す行為はSTGとは思えない「癒し」をプレイヤーに与えてくれます。全身全霊をもって挑む戦闘と安らぎの水中遊泳。相反するこの二つが共存する希有なゲーム。それが−U−underwater unitの最大の特徴なのです。






重力装甲メタルストーム
メーカー:IREM
機種:ファミコン
ジャンル:アクシィンシューティング

      ・老兵は去らず 
「その」ソフトとの出会いは、唐突であった。ふりお氏宅でやることが無く、FCを引っ張りだしてサラマンダやスペランカーをいそしんでいた時である。ふと、天井を歩くことのできるゲームがあったのを僕が思い出し、50本を越える彼のFCコレクションから出してもらったのだ。スイッチオン!
 「うわっ!OPがメチャカッコイイ〜〜」「ナニぃいいー『奇抜』なシステムがちゃんと活かされている!」「トラップが凝りすぎ〜〜」「ボスもムチャカッチョえ〜〜」「変形だ!!」「巨大戦艦だ!!」
 ・・・結局我々は1週目クリアと同時にFCと共に朝を迎えることとなる・・・。



      ・生かす、ではなく、活かす。
ゲームを簡単に説明しましょう。ズバリ重力を上下にひっくり返せる横スクロールアクションシューティングです。自分の覚えていた「天井を歩く」とは、重力を上下逆にした状態で普通に歩いていたことなのです。重力反転は「天井、または床下を歩ける。」「ジャンプ中に反転させることにより対空時間を伸ばせる」「トラップ等を動作させる。」等の効果があります。1面こそ練習ステージといった感がありますが2面以降はこの重力反転をフルに思考錯誤して使用していかなければいけません。時にはパズルゲーム、時にはアクションゲームとして。
 重力によって動く壁、箱状のエレベータ内で限られた空間を縦横無尽に駆け巡る敵機を避ける。各面のシュチェーションは実に多彩、そして面を進めるごとに難しさを増していきます。特に6面は上下を電磁バリアで囲まれた状態で上から下にループする床を進まなければならず、ひらめきと反射神経、度胸とテクニックの全てを持ってしてクリアに挑まないといけません。無論ボス戦も多分に漏れず、重力反転をごく自然に使用できるまで慣れてないと攻撃、回避共にままならないことになります。さらに「1発死」と「戻り復活」ということもあり心地良い緊張感を提供してくれます。



      ・ファミコンをくらえ!! 
 さらに、グラフィックにも特筆すべき点があります。メカニック的にハイセンスなOP、めまいさえ誘う、独特の多重スクロール。自機はきちんとアニメーションして歩き、ディフォルメされた感はあるものの一部の敵キャラはなかなかかっこ良いです。EDで語られるエピローグも心を振るわせ、FCという旧世代機の惑を越えた出来です。今ならFCごと買っても損をさせません。



      ・さらに求める者達へ
 最後に、このゲームには2週目があるのですが・・・・人類超越的難易度を誇ります!!並の難易度ではありません!1週目の軽く3〜5倍の難易度。最早別のゲームです。一瞬のプレイミスをも許さぬその内容は「カノンやAIR」並に(別のイミで)泣けます。はっきり言って下手するとクソゲーの域ですうが面の構成が大幅変わっており特に4面、6面は全くの別モノで楽しめます。腕に覚えのある人なら極上のご馳走と目に映るでしょう。是非!挑戦して下さい。






叢−MURAKUMO−

メーカー:フロムソフトウェア
機種:X−BOX
ジャンル:3Dシューティング


 2002年発売。音速を超えて疾走するマシンA.R.Kを駆り、敵マシンとチャイスバトルを繰り広げる3DSTG。X−BOXの圧倒的能力によって描かれた近未来都市のビル郡や地下道を高速で走り抜ける快感は至上である。



ロボゲーとは思えないハイセンス
 蒼穹称える巨大都市郡を、紺碧映える海原を、超高速で疾走する赤いヒト型マシンの姿。フロムソフトウェア初のX−BOX専用ソフト「叢−MURAKUMO−」のデモムービーは著名アーティストを起用したCM等でTVでも流れ、そのカッコ良さに目を奪われた人は多いハズ。本ゲームはムービーを筆頭にセンスに優れている。パッケージ、システム画面は主人公機とも言える「CLOUD BREAKER−1」の機体色「ワインレッド」をあしらったデザインで統一され、高速道路を疾走しているようなオプション画面も特徴的。ゲームを始めてみれば、アメリカ西海岸をイメージする澄み渡った空と海、そして不自然なまでに遠景まで見渡せる都市郡の幾何学的な美しさ。そんな中をエッジの効いたギターフレーズが流れるBGMをバックに、兵器といった趣を全く感じさせない原色バリバリの配色にレースマシンを思わすデザインの自機を疾らせる。



総てはプレイヤーの幻想?
 ゲーム性自体も「追う側」として一方的に敵機を追い詰めていくものであり、自分のプレイに酔うという面白さこそ本ゲームのウリです。しかしながら、叢はすんなりとそれをさせてくれません。まず、自機の挙動が重い!確かに見た目にはしっかりと旋回を行ってくれるのだが、敵機の旋回力ははるかに上回る。そして何より上下運動が恐ろしいまでに重い。勢いが付いてる時などレバーが反応してないんじゃないか?と疑うぐらいです。また、スピード調整のしずらさもネック。なにせターボとブレーキしかスピード調整する術がないのである。最高速が有り、加速性の悪い機体など、最悪「敵を追いぬく→ブレーキ→敵との距離が離れる→ブースト→敵を追いぬく」の悪循環に陥ってしまいます。

 そしてこれが最大のゲームの難点。自機の火力が強いため、少々操縦がヘタでもある程度、先に進めてしまうのである。障害物にぶつかりながらボロボロになりつつクリア。そんなプレーが面白いワケが無い。そんなヘタレプレーが続いたかと思うと、道中からいきなりのコース暗記必須の高難易度ステージの登場。この時点でプレーヤーのストレスは頂点に達してしまうワケである。

 「齧った程度」どころかある程度のプレーでもこの感覚はぬぐえません。ムービーで想像していたゲーム性とかけ離れたプレイに初プレイの感想は最悪となります。



要鍛錬なゲーム性
 無論、プレーを重ねればゲームの面白さはアップしていきます。通常ステージをクリアし、更に高難易度のエキスパートモードをプレイすれば、高架の下を掻い潜り、地下道の支柱をスイスイと避けながら、敵のケツに食らいついて離れない。そんなテクニカルなプレーが見えてきます。特にエキスパートのステージ内にはオープニングムービーそっくりのシチュエーションが楽しめるコースがあります。はっきり言って通常ステージは長すぎる、しかし運転技術の上達には必須な練習コースと捕らえた方がいいでしょう。しかも、自機の中には3DSTGでありながら「近接戦闘」機体に、武器が貧弱故、バカみたいな防御力とスピードで敵の真後ろにピッタリとくっついて長期戦を行わなければいけない機体が存在し、更なるテクニカルなプレーを楽しませてくれます。



ハイ「パワード」チェイスアクション
 では、この「叢−MURAKUMO−」はゲームの腕が無いと楽しめないのでしょうか?確かにある程度、「苦痛」を伴うからこそ、後に来る「快感」はより至上となります。しかし、自分は「テクニカルなプレー」にのみ、このゲームの面白さがあるとは思いません。このゲームはもっと大雑把で、そして直感的な面白さがあるのです。

 ムービーを見直せば、それが解ります。バラック小屋に突っ込み、せまいトンネルで外壁にぶつかり外装を撒き散らしながらも、敵機を追撃するCROUD BREAKER−1。小型機を脚止めするためだけに、高威力のミサイルをブッ放し、橋を破壊する。そう、このゲームは言わせてもらえば「ハイパワードチェイスアクション」です。

 だいたい、細身のデザインとは言え、音速でカッ飛ぶロボットの自機からしてメチャクチャです。航空力学という繊細なメカニズムを無視し、空気の壁を平面状のハガネの塊で破壊していくマシンパワー。ハードコアロックやヘビィメタルのような重く耳障りなギターに乗せ、多少の攻撃など意に介せず視野狭窄の状態で敵をガムシャラに追撃。武器などロックオンの有無なんて確認せずにトリガーは沈みっぱなし。障害物に衝突しようがお構いなし。何故なら自機のはその程度の脚止めを覆せるだけの火力とスピードが備わってるのだから。「敵の向きと大雑把な方向」のみ判明する特有のレーダーを頼りに「ここいらだろう」とこれまた大雑把な位置想定をして、方向変換&ブースト。自機のスピードは一気に時速1000Kmと音の伝達速度を突破する。敵を発見、エアブレーキで空気をブースターで「蹴って」旋回、再度追撃。次々と剥がされる外装、剥き出しのカメラアイで必死に敵を迫撃し、逃亡の目前で敵機を進行方向のビルに叩きつける!

 ご丁寧にステージ間の合間でも外装が剥がれっぱなしの自機。「傷は男の勲章」などと古いことは言わないが、これぞ黒い舶来マシンに乗っかったワイルドスタイルのカッコ良さなのです。






武者アレスタ
メーカー:コンパイル
機種:メガドライブ
ジャンル:殺陣(縦?)シューティング

 1990年発売の縦スクロールシューティング。開発コンパイル、発売東亜プランというSTGメーカー黄金タッグにより発売されている。内容も看板に違わず、メタル音に合せたバリバリタイプでありながら、死ににくいシステムで存分にプレイヤーを楽しませ、メガドラ内でも一二を争う名作STGである。



超絶殺陣ノリSTG
 ぶっちゃけ〜〜〜〜。このゲームの真のオモシロさは文字如きでは全ッ然!表現できない!!ダダ!ダダッダッダッ!とメタルの心地よいサウンドの乗せ、コンパイルお家芸超高速スクロールの真っ只中を疾走する!自機スピードや敵弾は位置を見失う程に随時MAXスピード!敵も数を物に言わせ、殺す気全開なので常に「殺られる前に殺れ!!」的精神で撃破有るのみ!もう、後半面など脳内麻薬で鋭敏になった第6感で弾避けをやってる感じです。サンダーフォースといい、メガドラのSTGはどうもセンスとゆーか感覚でゲーム性を見せている感が強いのですが、このゲームは顕著にそれが出てますネ。



ゲームの演出はゲームで見せる。
 とにかくノリだけでガンガンやらせる内容なのですが、それを彩る演出も多彩!一面からして目まぐるしく、「味方機極太レーザーに撃墜→敵要塞と戦闘→逃げる要塞を追いかけ高速スクロール→中ボス出現!→ライバル機出現!→要塞と第二ラウンド開始!!」とエラい詰め込みようです。その他、溶岩の流れる絶壁や、雷鳴轟く雲海での戦闘など毎ステージに目を見張る演出がばかり。ステージ自体も3つ程度の区切りで雰囲気をガラッと変えるので、その変化だけでも楽しめます。そして極めつけはライバル機!一定ステージで中ボスとは別の存在で現れ数々の武装で死戦を挑んできます。プレイすれば判ってもれえるのですが、大変漢気に溢れる相手で本ゲームの面白さの一角を担う存在と言えるでしょう。



洗練されしコンパイル節
 さて、武者〜を語る上で外せないのはコンパイルが得意とするプレイヤーに遊ばそうとするシステムの数々です。パワーアップすればシールドが着き、死ににくくなったり。アイテム類が大量に出現するため復活も容易。しかし、本ゲームはその「遊ばせる」バランスが同社制のゲームの中で最も洗練されています。まずは武装が3つのみとシンプル。コンパイル制STGはザナックの頃から武装が9種類もあったりと、ゴチャゴチャした雰囲気がありましたが、今回はスッキリ。しかも、どの武装もそれなりに使えるため、間違ったアイテムを取ったばかりに死亡、といった非常に不条理を感じさせる状況もありません。

 とにかく「理屈抜きで楽しい」本作。マシンパワーなんて些細な事をスパッと忘れさせられるそのゲーム性はコンパイル制STGの最高傑作と言えるでしょう。