紅い月の夜
貴方の船に乗る
柔らかいベッドなんていらないわ
愛液を滴らせ欲しいとねだる 私を埋めてほしいだけ
優しさなんていらないわ
貴方の熱い切っ先で 我儘な 疼きを沈めてほしいだけ

草の波間 深いうねりに 突き上げられる度
堪えきれず咽を鳴らす
気が遠くなるほど貴方を貪りつくせたら
ほら
  月が満ちる  汐が満ちる  貴方が満ちる