作業分析/作業改善

  1. 作業分析
    給餌機ができて作業は軽減されましたが、調餌場から給餌機に餌を搬入する仕事は重いものを持って歩くので軽作業とは言えません。そこで、この一連の作業を楽にこなすために一工夫することを思いつきます。それは、手押し台車の導入です。調餌場で餌を計量して台車に載せて養魚場を一回りして、餌を給餌機に放り込むというものです。

    大昔に自作した台車です。計量はバケツのかわりに、筍缶詰などの18リットル缶を利用しています。重さが均一、大きさ均一、座りは抜群、しかもロハ。太めの針金で取っ手をこしらえました。細いと手が痛いので、古くなった酸素ホースを針金に通しました


  2. オーソドックスな池を想定して話を進めることにします。13メートルの不等辺八角形の池を10面所有します。約160平方メートルですので、総池面積は1600平方になります。給餌量が各池60kg程度を一日3回に分けて投餌します。一日の総給餌量は30袋、600kgです。作業場は養魚場入り口付近に配置します。給餌機は池の通路側の中央に位置しています。


  3. 動線
    ↓が改良前の動線です。重いものを持って、かなり歩くことになります。一般的な一輪カーを使っても歩く量は同じです。(動線:赤紫色のライン)
    一回の餌の投入で、図面上にて計測すると全部で882m移動することになります。


  4. 作業台車の導入
    作業台車の利用することによって、動線が以下のようにすっきりします。(動線:青のライン)
    移動量は181mと激減します。台車が小さくて、2台で運用しても、移動量は300m未満になると思います。


  5. 作業工程分析
    改良前と改良後の工程分析をします。作業を分解可能な要素にして、その作業時間を決めます。全部の作業を洗い出し、各々累積計算をします。その結果、導入前の所要時間は20分ですが、導入後は半減することがわかります。


  6. 結論
    時間当たりの労働単価を¥1000円とすると、時間だけ考えると、一日¥600円軽減されます。一ヶ月あたり¥18,000円ということになります。台車の制作費を加工賃を考慮して、¥30,000円ほどと見込むと約2ヶ月で元は取れるとの結論に達します。しかも作業はかなり楽になります。実際の台車の耐用年数は10年ほどですから、『台車を用いる作業改善効果は大きい』と結論できます。楽になった分、この時間さぼったら何の意味もありませんが・・・

    ※台車のかわりにターレットトラックなどを利用したらもっと楽になるでしょう。また、最近は電動運搬車も販売されています。電動は少々割高のようですが、静かで排ガスもないのでいいですね。


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